PART2「ワン・トリック・ポニー」はこちら。
「国を批判するような番組を賞に選ぶのはいかがなものか」
優れたテレビ作品などに贈られる文化庁芸術祭賞の昨年度の審査過程で、国連平和維持活動(PKO)を検証したNHKの番組に対し、事務局の文化庁職員が発した発言。
これがいかに文化的でないかは言うまでもない。自国の政権に批判的なメディアを評価できることこそがその政権の度量であり、その国の民度というものだろう。こんな忖度をかます人間が文化庁と称する官庁にいるということが、現在の日本、現政権を象徴している。
本日の一冊(というか二冊目)は、「ひとり居の記」川本三郎著 平凡社
「東京人」連載。愛する妻が逝ってしまっても、生活はつづく。行間からにじみ出るユーモアの質は変わらない。読者という、著書を通じて語り合う相手がいるというだけで、もの書きというのはすばらしい職業だと思う。まあそれは、川本さんほどのレベルなら、という話ですが。
PART4「ワンダー・ウーマンの悩み」につづく。