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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2017年9月号PART3 度量と民度

2017-10-02 | ニュース

PART2「ワン・トリック・ポニー」はこちら

「国を批判するような番組を賞に選ぶのはいかがなものか」

優れたテレビ作品などに贈られる文化庁芸術祭賞の昨年度の審査過程で、国連平和維持活動(PKO)を検証したNHKの番組に対し、事務局の文化庁職員が発した発言。

これがいかに文化的でないかは言うまでもない。自国の政権に批判的なメディアを評価できることこそがその政権の度量であり、その国の民度というものだろう。こんな忖度をかます人間が文化庁と称する官庁にいるということが、現在の日本、現政権を象徴している。

本日の一冊(というか二冊目)は、「ひとり居の記」川本三郎著 平凡社

「東京人」連載。愛する妻が逝ってしまっても、生活はつづく。行間からにじみ出るユーモアの質は変わらない。読者という、著書を通じて語り合う相手がいるというだけで、もの書きというのはすばらしい職業だと思う。まあそれは、川本さんほどのレベルなら、という話ですが。


PART4「ワンダー・ウーマンの悩み」につづく

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今月の名言2017年9月号PART2 ワン・トリック・ポニー

2017-10-02 | 国際・政治

PART1「首相の器」はこちら

「リベラルの力と重要性を信じている。だから、私は行かない」

辻元清美民進党幹事長代行が、希望の党の公認を受けるつもりはないことを表明。さすが辻元。こういう人もいなかったら民進党とはいったい何だったのか、ということになってしまう。

今度の選挙が、構図として安倍晋三VS小池百合子になったのは首相としても計算違いだったろう。例えば読売などは、例によって首相の広報紙的に「今度の選挙は、消費税の増税分を何に使うかが争点」と読者をリードしようとしていた。

そんなわけないでしょうや。

いつもこの手で有権者はごまかされてきた。選挙のたびにアベノミクスが取り沙汰されるが、実際にこれまで安倍政権がやってきたことは特定秘密保護法だの安保法だの、国民を直接的に縛ることによって統治しようとするものばかり。

安倍晋三が次に繰り出すのが憲法改正なのは確実。でも、演説では他党の批判と経済関連しか言わない。ワン・トリック・ポニー(ひとつの芸しかない子馬)に、そろそろみなさん飽きませんか。

おっと、リベラルが置いてきぼりから結集に動くのか。まさかこんな形で実現するとはなあ。

本日の一冊は万城目学「パーマネント神喜劇」新潮社
これまでの作品からキャラをいただきながらの万城目ワールド。ラストでちょっと感動までもっていくあたりもいつもの万城目。前作のシリアスさよりも、やはりこのとぼけた味わいこそが本領だと思います。っていうかこの路線で行ってくれ。

PART3「度量と民度」につづく

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