事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

わたし怒ってます~署名記事

2011-10-15 | 国際・政治

</object>
YouTube: ずっとウソだった。2011年09月15日 LIVE福島 会津若松

朝日新聞のオピニオン欄には「記者有論」というコラムがあり、署名入りで記者が“いつもの記事では書けない”自分の考えを披瀝できる場になっている。さすが、とうならせられる原稿も多く、愛読しています。

で、菅直人退陣前、おなじオピニオン欄の「異議あり」に、インタビュー記事なのに記者が自説の強弁に終始した「常識外れ」な回があったのを紹介したでしょう?あの記事を書いた秋山惣一郎という記者が本日登場。わたしはまたしても気が遠くなった。

橋本元首相が京都議定書採択当時をふりかえり

「高い削減目標を掲げろ、でも原発はダメだ、とあなたの新聞は主張してきた。原発なしでどう(CO2削減の)目標を達成できるのか、教えてもらいたい」

との6年前の発言に秋山記者は

・橋本氏が指摘する「主張」は身に覚えがなかったが

と軽くいなし、有論では議定書の約束期間の終了が迫っていることにふれ

・議長国ニッポンの信用にかかわる問題だし

・それ以上に議定書には罰則があり、経済活動に大きな制約を受ける恐れがある

と指摘し、とどめは

・原発なしで20年までに25%削減は難しいだろう。達成できないにせよ、看板を下ろすにせよ日本の国際的な信用失墜は免れない

……言い切りますね。一種の恫喝ではとも思えるくらいだ。そして結論がすごい

・原発への忌避感が強い国民世論を納得させることが政府の義務

先日の菅直人への感情的ともいえる攻撃の根が見えたようだ。反原発などという(彼にとって)絵空事を放言するような首相のイメージを下げたくて下げたくて仕方がなかったのだろう。

くりかえしになるけれど、署名記事とはまことにけっこうなシステムだと思う。読者の側にも「この人の記事だからこんなバイアスが」というリテラシーを育んでくださるのだから。

朝日にもさまざまな記者がいることは当然のことだし、主張もさまざまでいい。ただし、この秋山惣一郎という方は(原発推進の)読売か産経に移られた方がお互いにとって幸せなのではと思うのだが。

本日の一曲は、清志郎亡きあと、怒りを芸にできるロッカーは斉藤和義で決まりだ「ずっとウソだった」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする