事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第14話「お尋ね者龍馬」

2010-04-04 | テレビ番組

Satotakeru02 第13話「さらば土佐よ」はこちら

前回の視聴率は18.8%
当たったから言うわけではないが、どんどんテレビは(少なくとも地上波は)女性向けのものになっている。怒んないでね。そうでも考えないと女性向けに特化した「世界仰天ニュース」の高視聴率など説明できない。韓流「華麗なる遺産」や、スポーツ中継におけるフィギュアの好調も。

さて、第二部開始。福田靖のことなので、第一部との違いが画面上でわかりやすいようになっている。それまで虐げられていた人物(武市半平太=大森南朋)が実権を握り、庇護される存在だった人物(坂本龍馬=福山雅治……放映開始から20分以上たってから登場します)が、まるでヤンキーのように変貌。

勝海舟が「新選組!」で野田秀樹が演じたような、臆病な都会人とは真逆に、威風堂々と正論を述べる人物になっているのは武田鉄矢が演じているんだから仕方がないのか。

第二部の軸が、人斬り以蔵と呼ばれた岡田以蔵(佐藤健~萩原健一が演じたときは野獣そのものだった)の悲劇であることを宣言した回でもあった。仮面ライダー電王でもある佐藤を、アミューズとしては福山と同じような売り方をしたいのだろうし、それは成功しそうだ。

「むかしの暗殺って、こうやって“示唆される”だけだったのかもね。かわいそう」

と妻がため息をつくぐらいだし。違うと思うけど。

明治維新については歴史上さまざまな評価があるだろう。でも、開国に最初から意識的だった人物が(龍馬もふくめて)ほとんど斬殺され、一種の集団的アレルギー&ヒステリーだった尊皇攘夷をうたっていた人物たちが名を成したあたりは皮肉。

もっとも、実際に政治を変えたのは、わたしの大好きな大久保利通ではあるわけだけどそれはまた別の話。今回は気合いの入った回なので久しぶりに20%超と読みました。

第15話「ふたりの京」につづく

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「橋本治と内田樹」橋本治+内田樹 筑摩書房

2010-04-04 | 本と雑誌

Hashimotoanduchida タイトルがすべてを物語るではないか。まっとうなことを語っていたらいつの間にか変人あつかいされ、しかし変な時代になったものだからやはりいつの間にか誰もに救世主のようにあがめられる男たち。

おそろしいほどに立ち位置が共通した二人の“先達”のトークが面白くないわけがない。これもまた結構な対談本でした。

仕様としては、内田樹によって橋本治の創作の秘密が暴かれていく……なのに、ところどころに内田らしい本音がしこんであって笑える。「教師に教育力なんてものがあると期待する方がどうかしている」とか。さすが、教師の発言なり。

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