事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「用もないのに」 奥田英朗著 文藝春秋

2010-04-06 | スポーツ

Hoshinojapaninbeijing すぐれた野球論でもあったアテネオリンピック観戦記「泳いで帰れ」につづき、北京オリンピックでも奥田の悪口雑言が炸裂。星野ジャパンへの意味のない期待感への懐疑が気持ちいい。
だよな、あの五輪で誰よりも臆病な采配をふるったのが星野だった。なにしろ上位チームに一勝もできなかった惨敗ぶりは、どうにもこうにも。

北京市内は警官だらけなんてことはなかったし、福原愛が中国で人気があるのは、彼女の中国語が日本におけるズーズー弁だからだとか、行ってみなければわからない(ということは日本の報道が偏向していたわけか)ことってあるんだなー。

後半は奥田の遠足篇。同い年の人間としては、編集者を大動員したロックフェス初挑戦のくだりが笑えます。どう考えてもこの年令になると、ひとりじゃ行けないもんなあ。

「用もないのに」出かけていく自らへの韜晦が気持ちのいい一冊。ぜひ。

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