事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

わたし怒ってます~阿久根PART10

2010-04-27 | 社会・経済

PART9はこちら

阿久根市長「中身ない判決、裁判官は見下してる」
4月12日 読売新聞

 庁舎内の張り紙をはがしたとして、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)から懲戒免職処分にされた元係長の男性(45)は12日、処分を取り消した9日の鹿児島地裁判決後、初めて市役所に登庁したが、市側から復職を拒否された。

 市側は判決に基づき、男性を復職させなければならないが、市長は11日付の自身のブログで、「中身のない判決文を見れば、裁判官は私達を見下しているのが分かる」などと、判決を批判している。
 読売新聞は市長にコメントを求めたが、回答はなかった。

……竹原ルール、とでも名づけたくなるやり方がここでも顕著だ。つまり、特定の誰かを仮想敵に設定し、ひたすらにそれを叩くことで(特にネット右翼たちから)支持を集めようとしている。

 大阪府知事における府内の市長たち、東京都知事における中国人、宮崎県知事における民主党、阿久根におけるマスコミなど、仮想敵はわかりやすい形をとっている。しかもみんな日教組を毛嫌いしているあたりがなおわかりやすい(笑)。

 さて、わかりやすいからといって、一点集中では彼らの攻撃も色あせていく。だから次から次へと標的を変えていかなければならないのも道理。阿久根市長の場合、それは

“高給をとっている公務員”からスタートして、

“自らに背いた係長”

“意に沿わない市議”

“気に入らない判決を下した裁判官”

“偏向した報道をつづけるマスコミ”

と、新たな『ネタ』を提供し続けている。

 攻撃を続けるかぎり、彼は弱みを見せずにすむ。少なくとも彼はそう考えているはず。しかし住民への行政サービスは低下しているはずだし(さすがに職員の士気は低下しているだろう)、市長への旗幟を明らかにせざるをえない状況では、阿久根への資本投下は停滞しているに違いない。

 いつか市長も守勢に立たざるを得なくなる。そのときが、竹原信一という人物の器が試されるときだろう。この分だとPART11につづきます。

コメント (1)
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