事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

続・意外なふたり~六本木野獣会

2010-04-03 | うんちく・小ネタ

Oharareiko08 「両国にて」はこちら

♯106 大原麗子 & 峰岸徹

このふたりは六本木野獣会つながり。

メンバーは他にも田辺靖雄、中尾彬、加賀まりこ小川知子、井上順、すぎやまこういちなどがいた野獣会。後にグループサウンズで人気を得ていく人も。

大原麗子については「獄門島」(東宝)「たとえば、愛」(TBS)などの傑作があるわけだけど、彼女の声の美しさったら。だからサントリーのCMはエバーグリーンになりえたわけだし、倉本聰が「たとえば~」で彼女をDJ役に起用した理由もそこだろう。

井上順がフジテレビ「ウチくる」で話していた中学生当時のネタがすごかった。学校にはほとんど行っておらず、たまたま登校したら教室に誰もいない。変だなーと思ったら自らの卒業式の日だった……お得意のホラ話のひとつだろうが、それでも直後にコカコーラのCMに出ていたりするので良家の出というのは不思議な存在だ。

六本木野獣会とはまさしくそんな不思議な場であったのだろうし、大人の商売がからんで云々と批判する前に、やはりちょっとうらやましい。当時のキャンティには行ってみたかったなぁ。

次回は「おお我が母校

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「忙しい死体」 The Busy Body ドナルド・E・ウェストレイク著 論創社

2010-04-03 | ミステリ

Thebusybody01 まだドートマンダーのシリーズが始まる前の、若きウェストレイクの作品。どうにも誤解しがちだけれど、小説職人であるウェストレイクやブロック、そしてロス・トーマスにも若書きのころはあったはず……なのかなあ。まるで信じられない感じ。読者との間で、押したり引いたりのやり取りのルールが身体に最初からしみついているかのようだ。

何の因果で墓をあばかなきゃならないんだと絶望的な気分になりながら、しかし秘めた才能のためにラストでうっちゃりをかますエンジェル(っていう名前なの)のしぶとさは、そのまんま後年のドートマンダーに継承されている。

まさかもっとこんな作品がうもれているんじゃあるまいな。くどいようだけど、定年後は彼らの職人技を味わいながら生きていこうと思っているんだから、各出版社はそのあたりのチェックをよろしく。

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