事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~赤いハンカチ

2009-06-01 | 港座

Yujiroruriko01

「大怪獣ガメラ」特集はこちら

港座復活祭上映作品シリーズです。

「赤いハンカチ」(1964 日活)
監督:舛田利雄 出演:石原裕次郎 浅丘ルリ子 二谷英明 芦田伸介

伝説の存在である石原裕次郎が、なぜ伝説たりうるのかを示す作品。兄の石原慎太郎原作の「太陽の季節」でデビューした彼をファインダー越しに観たカメラマンが「どうだい、阪妻(阪東妻三郎→田村高廣田村正和のお父さん)の再来だよ」と監督にささやいた話は有名。

若い世代にとっては貫禄たっぷりの刑事の印象が強い裕次郎ですが、この作品では心に傷を負った元刑事を情感たっぷりに演じています。若き浅丘ルリ子の純真な娘役もキュート。

ストーリーのベースになっているのは今回上映される「第三の男」です。見比べてみるのも一興でしょうか。ちょっとだけ家政婦役で山本陽子が出ています。

※裕次郎が曹洞宗だったのは前にも特集。ウチの父親はその大本山である総持寺に来月参拝に行きます。元気だなぁオヤジ。

次回はその「第三の男」特集。

港座オフィシャルブログはこちら↓

http://minatoza.exblog.jp/

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港座通信~大怪獣ガメラ

2009-06-01 | 港座

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「ニュー・シネマ・パラダイス」特集はこちら

港座復活祭向けの原稿はつづきます。本当は「赤いハンカチ」の予定でしたが名古屋のガメラファンの方から応援があったのでこちらを先に。

「大怪獣ガメラ」(1965 大映)             
監督:湯浅憲明 出演:船越英二 姿美千子 山下洵一郎

ゴジラが東宝の金看板なら、大映はガメラと大魔神(ちなみに、日活にはガッパという怪獣がいました)。この作品はガメラシリーズの第一作です。

平成ガメラ三部作(「大怪獣空中決戦」「レギオン襲来」「邪神覚醒」)でガメラファンになった人たちは、「子どもの守護神」というコンセプトが最初から用意されていたことに気づくはず。特撮はまだまだな点もありますが、東宝ゴジラに対抗しようという大映の意気込みが感じられます。

ちなみに、平成ガメラの脚本を書いた伊藤和典は、上山にあったトキワ館という映画館の息子です。

※この作品はオトナにこそ面白く観てもらえると思う。亀を怪獣化したことに、当時の作家たちはかなり強引な理屈をかましているのだ。ガメラが思いっきり長寿なのは亀らしいし(8000才だそうです)、ひっくり返すことでガメラを駆逐できると作戦をたてるあたりはうなずけます(笑)。

イヌイットのおじいさんが吉田義男だったり、農夫が左卜全だったりするキャスティングもうれしい。若い観客は“2時間ドラマの帝王”船越英一郎のお父さんが船越英二だということは知らないだろうなあ。くわえて、大映という会社は女優を綺麗に撮ることで有名なので、姿美千子にも期待できる。この人、なんと巨人のピッチャーだったあの倉田の奥さんなんですって!

次回は今度こそ「赤いハンカチ

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コメント (2)
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