事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

靖国

2008-09-15 | 事務職員部報

Yasukuni02  かつて少年犯罪の凶悪化にからんで「どうして人を殺してはいけないのか」が議論になったことがあります。無邪気に犯罪に走る少年たちに、オトナはどんな理屈で対抗できるのか。

ある弁護士の見解はこうでした。

「もし人を殺しても罪に問われないとすれば、ひとりひとりが身を守るために重装備を行わなければならず、必然的に社会全体が高コスト化する」

身も蓋もない言い方のようです。でも、同時多発テロ以降の、ブッシュ~ブレア~小泉の「なんでもありトリオ」(勝手に命名)のおかげで、世界が一気にコスト高になったことは、日々感じとれるのではないでしょうか。工事現場には「テロ警戒中」の看板があり、駅からはゴミ箱が撤去され、海岸線の警備は……

 必要なのは、ある行動をとることでどんな影響が生ずるのかを想像する力でしょう。「オレが正しいと信じるから。その方が国民のウケがいいから。」こんな理由で一国の首相が軽率な行動をとれば、国民がのちのちどれだけ迷惑をこうむるか。

 首相の靖国参拝において、徹底して欠けているのがこの視点。日本は、真の意味での友好国が存在せず、結果的に「自国民にしか愛されない国」になり果ててしまいました。まあ、任期切れが近いものだから周辺国からほとんど相手にされていなかったのは運がいいというか……

06年8月23日付事務職員部報「交渉②任用・採用」より。
小泉の靖国参拝は、国益を損なう以上に、他国に脆弱な喉元を突きだして見せたという意味で国辱ものではなかったか。心ある右翼ですらその外交センスのなさに慨嘆していたのだ。

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