事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

STAR WARSが終わる日~エピソード3

2007-12-01 | 洋画

Anakin_darth_vader_2  あの、二つの太陽が並列するおなじみの空がラストに流れ、叩きつけるように

Written and Directed by GEORGE LUCAS

とタイトルが出る。あー終わってしまった。二十数年間、こんな日がいつか来てしまうとおそれていた『スター・ウォーズが終わる日』。

それがまさか自分が45才にもなっていて、隣に息子と娘がすわっているような状況になるとは思っていなかったが。

いい中年が何をやってるんだと思われそうだけれど、SWの日本公開がどんな具合だったかを表にしてみた(しあわせな男だよオレはよ)。(日付は日本公開日)

スター・ウォーズ・新たなる希望(エピソード4)STAR WARS 1978/6/24

帝国の逆襲(エピソード5)Empire Strikes Back 1980/6/28

ジェダイの帰還(公開当初は『ジェダイの復讐』・エピソード6)Return of The JEDI 1983/7/2

エピソード1/ファントム・メナスThe Phantom Menace 1999/7/10

エピソード2/クローンの攻撃Attack of The Clones 2002/7/13

エピソード3/シスの復讐Revenge of The Sith 2005/7/9

1作目は学生時代に新宿で。2作目は帰省していた酒田で。3作目はもう就職していたから当然酒田。4作目は組合費で映画観てますシリーズ(笑)で山形、5作目は痛風で悩みながら息子と三川、そしてラストも三川のシネコンで息子と娘と。わたしの世代はそれぞれの作品とそのときの気分、そして劇場の情景が分かちがたく結びついている。

Darth_vader_2 誤解のないように言っておくけれど、前にも特集したように全部の作品がとてつもなく面白いわけではない。特に、大団円となるべきエピソード6が単なるぬいぐるみショーでよかったのか、と多くのSWファンは思っているはず。

しかし今作はなかなか。新シリーズのなかではベストだろう。前半が相変わらず調子が出ないけれど、“エピソード4にどうやってつなげるか”の工夫がてんこ盛りの後半は見せる。

C-3POとR2-D2がなぜルークとレイア姫のことを憶えていないのか、ダース・ベイダーの身長がなぜ伸びているのか(笑)まで、ほとんどの疑問は氷解する。アナキン・スカイウォーカーが例のマスクを装着する瞬間、シュッと白煙がうかぶあたり、ゾクゾクしたざんす。このシリーズの最大の魅力がダース・ベイダーの造型であったことをしみじみと理解できる瞬間。

この作品からSWのファンになる人も多いだろう。わたしにしても帰りにいきなりビデオ屋に寄り、エピソード4を借りて一気に見てしまいました。こんな客も多いはず。「やっと会えたな」とオビ=ワンにダース・ベイダーが吐くセリフなど、続けて観たからこそジーンとくる。さて、初めて劇場でSWを観た娘はどう思ったのかな?

「何回も泣いちゃったー」え?

「お姫さまがあんまりかわいそうで」そう来るかー。意外。

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STAR WARSを観たあとで。

2007-12-01 | 洋画

9951260 「スター・ウォーズ エピソードⅡ/クローンの攻撃」
STAR WARS EPISODEⅡ ATTACK OF THE CLONES (’02 米)

 予想以上によかった。タイタニック風の恋愛劇は陳腐なのだけれど、アミダラ姫役のナタリー・ポートマンを、ちょっとびっくりするぐらい接写していて、ルーカスの演出はいやらしいかぎり。ダースベイダーに成長するヘイデン・クリステンセンがまた下品なハンサムぶり。好みではないけれど、次作で哀しき悪役に堕ちていく感じは少しうかがえた。でまた特撮だけどさあ……ここまでやるかねしかし。処刑のシーンなんかほとんど進化した人形劇

でも印象に残るのはポートマンの肌についた傷とクリストファー・リーのいなせぶり。昔のSF映画みたいにキッチュ。これはほめ言葉になるわけね。このシリーズの場合。

エピソード1を一人でつまらなくしていたジャージャー・ビンクスがおとなしくしていたのもOK。あいつ、日本人のメタファーなんだよなー。

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STAR WARSを観る前に。

2007-12-01 | 洋画

Logo (今回のネタは2002年6月現在のもの)

 W杯終了。んもう賭けてもいいけれど日本人はアッという間にサッカーのことなど忘れ、今度はスター・ウォーズ騒ぎになるんだと思う。考えてみれば単純な民族。で、少しは年季の入った映画ファンである以上、エピソード4から始まるこの長大な物語(サガ)の日本における大騒ぎの経緯をちょっと語っておこう。

二十数年前、全米で公開された「星間戦争」なるSF映画が大ヒットしているニュースは、日本の映画好き高校生の胸を高鳴らせた。なんでアメリカン・グラフィティの監督がSFを撮るのか、とは思ったが(ルーカスのデビュー作がハードSFであることを知ったのはずっとあと)。

ところがここで大問題。配給会社20世紀FOXは、日本公開をなんと1年後に設定したのである。てめーそりゃねーだろー!とその頃の映画ファンはみんな思った。後にFOX日本支社長は「マーチャンダイズのため」と屁理屈をかましていたが、興行は前評判に較べて見劣りのするものだったので、結局はビジネスの見通しを誤ったのである。前にも書いたけど最初は邦題が「惑星大戦争」に決定しそうなセンスだったし。

Starwarsphotoxlstarwars6233973 ……そう、実はエピソード4~6って、今大騒ぎするほど日本では大ヒットしたわけではなかったのだ。荒唐無稽なファンタジーは日本人には合わないんじゃない?とか言われたものだっけ。それに出来自体もさほど上等なものではなかったし(私は「帝国の逆襲」がベストだと思う。「ジェダイの逆襲」ははっきりと駄作)。

それにしてもFOXはまたまた商売のやり方を間違えている。「バーティカル・リミット」以来、たいした作品もないのに日米同時公開に踏み切ったソニーに比べ、またしても余計なタイムラグを作って熱気を奪っている。少なくともこの6月中に本公開すべきだったと思うんだけどなあ。

でも、今回に限ってはアメリカと同様に「スパイダーマン」に蹴散らされてしまったろうか。ま、こんな憎まれ口を叩きながらも、実は新作の撮影を見学している自分、なんて姿を本当に夢で見てしまった(笑)ぐらいのファンではあるし、稼いだ金を特撮や音響のイノベートに注ぎ込んだルーカスにはシンパシーを感じている。そして今度は、初めて息子や娘を連れてスター・ウォーズを劇場で観る、という高校生の頃は想像もしなかった体験ができそうだ。ああ、早く観たいな「エピソード2」。

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日本でいちばん有名な家族

2007-12-01 | 社会・経済

20070109_186384 昨日(2002年6月3日)、酒田に天皇と皇后がやってきた。金山町で行われた植樹祭のついでに。

W杯のために山形以外ではほとんど話題にもならなかったが、行政の連中にとっては一大行事らしい。学校も色々と“迷惑”をこうむっている。お召し列車が通る沿線や、パレードの沿道に児童生徒が駆り出されたりしているのだ。酒田の場合はちょうど運動会の振替休日に当たっていたので、まだ被害は少なかった方。でもウチの学校にも“建国の日奉賛会”(何だよそれはよ)のジジイがやってきて、教頭が断っているのに日の丸の小旗を大量に置いていくし、市の総務課はパレードでの“日の丸ポイント”をお知らせするチラシをわざわざお偉方がやってきて配布の依頼をしていった(これは配布したらしい)。

国体にしてもそうだが、皇族がやってくることで、住民は(おそらく喜々として)旗を振り、感激し、年寄りは涙を滂沱と流したりするのである。醒めているのは警備担当者や公安、植樹された木々を絶対に枯らせないプレッシャーをかかえる公務員たち、共産党支持者、そして労働組合の役員たちだろうか。いや、結構いるだろうな。天皇制のかかえる宗教的熱狂に辟易する人間たちは。

陸海軍を統率し、大帝、と呼ばれた昭和天皇に“戦争責任”が無いわけないじゃん、とは思うが、今上天皇には別に恨みも何もない。むしろ、宮内庁の制止を振り切って(らしい)自らの朝鮮民族との血縁に記者会見でふれたあたり(なんでもっとビッグニュースにならなかったんだ?)、おそらく大概の日本人よりもリベラルな考えの持ち主なのだろう。だが問題は、日本民族のピュアリティを主張したりする国粋主義者の格好の武器に、象徴としての天皇はなってしまうということ。その存在としての息苦しさに、皇族は思い切り下品なギャグのネタにされ放題。大正天皇の「遠眼鏡事件」など、そんな背景がなければ説明がつかない。

Koukyo そういえば私の祖父の同級生は、大正天皇の崩御のとき「天皇陛下おっちんだ(死んだ)どやー」と教室のなかで絶叫し、放校だか説諭になったらしい。禁じられれば禁じられるほど、人は隠微な笑いに走る。皇室タブーあるかぎり、日本は民主国家とは言えまい。

世間では「秋篠宮は今上と加茂さくらとの間にできた子ども」「結婚式の夜、皇室には絶対に妊娠するという秘技が伝承される」「華子様は実はロボット」などという都市伝説に近い噂が流れているが(すいません。最後のは私のオリジナルです。あんなにルックスが変わらないって、変じゃない?)、同じ年の同じ月に生まれた皇太子については、学生時代に様々な噂を聞いている。

①学習院の食堂にて、自動販売機でドリンクを買っていた学生は、近くに立っていた浩宮に「ぼくもコーラ、飲みたーい。」と言われた。
②同じく学習院でクラシックをたしなんでいた浩宮。メンバーが練習場所に困っていたためにひとこと「うちに来ない?」

……このエピソードは大好き。ウチって、江戸城じゃん(笑)。この家族、いい味出してるなあ。

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痛い風 4発目

2007-12-01 | 健康・病気

Ice_age 「でそのぉ、酒なんですけど……。」おそるおそる訊いてみる。
「絶対飲んじゃダメ、って言っても……お飲みになるでしょう?」
「はあ。」
「これ読んでもらえるかな。」小冊子を渡される。さっきの食品の表もそれに載っていたのだが……

「酒なんですけどね、このビールってヤツが問題でねえ。」
今度は酒の中のプリン体含有量一覧。

ビール 中瓶1本 25.6(㎎)
日本酒 1合  2.2
ウイスキー ダブル1杯 0.1
ワイン グラス1杯  1.0

とにかくビールが突出している。つまり「枝豆をつまみに生ビールをグイッとやる」のはかなりリスキーな所業ということになる。
「ただね。禁酒、って医者の私が言い渡したりすると、ドロップアウトして治療自体をやめちゃう人が多いんですよね。」
「あ、私そのタイプです。」
「(笑)ですから、飲むなとは言いませんよ。それにね、飲み過ぎると痛み始めたりしますから、自分で、これぐらいかなっていう量がわかってきます。」
ちょっとホッとする。

「それから、運動もちょっと問題あるんだな。あなた、スポーツなさいます?」
「いえ、運動神経皆無なんでその心配はないんですけど。」
「こう、目一杯がんばったりするのはあんまりよくないんですよ。常に水分を補給するようにしてですね……。」
なんだ。そんなの私向きじゃないか。今までだって“がんばる”のって大嫌いだったし

Iceage01  つまりこういうことのようだ。学校から帰る途中にスーパーに寄り、カツオのたたきや焼き鳥(豚モツがお好み)を買い、ウチに帰るといきなり机に向かい、なぜかパソコンの隣に置いてあるMyポン酢をたたきに振りまき、グイッと一杯やり、おもむろにインターネット三昧……こんな生活にはもう戻れないということらしい。それはもちろん哀しいことだが、いつも寄っていたウエルマート新橋店が閉店し、心密かに愛してやまなかったレジ係主任の佐藤さんにもう会えないことは、きっと神の配剤だったということだ。おおげさに言うようだが、きっと私の人生のお祭りの時期は終わりに近づきつつあるというわけじゃないだろうか。毎朝一錠尿酸値を下げる薬をウーロン茶で飲み込むことで、下降する自分を再確認することにしよう。

妻が買ってきた痛風の解説書では、著者である医師が泣けることを書いている。
「一病息災、ということもあります。私がもし一つ病気を選ぶとしたら、文句なく痛風を選ぶでしょう。」ありがたい話だ。この病気とは長い付き合いになりそうだし、なかよくやっていくことにしようか。

 でも、医者に渡された小冊子の末尾に載っている「痛風友の会」(笑)は勘弁してほしいよなー。

Iceage02 画像は「アイス・エイジ」ICE AGE (‘02 米)
 ひょっとしたら日本語吹き替え版の方がオリジナルよりもいいかもしれないレアなケース。字幕版は観てないのでわからんけど。
 氷河がやってくる、と移動する動物たち。これに親とはぐれた赤ん坊がからむとくれば「ダイナソー」+「ターザン」のディズニーパターンか、と思われそうだがこれは20世紀FOXの作品。しかも似たタイプの「モンスターズインク」よりずっといい。
 ここまでハッピーエンドにしなくてもいいだろ、と思うような恥ずかしい展開だが、裏切りや家族との別離を上品に挿入してあるせいで(主人公のマンモスが、人間に家族を殺されるシーンは、なんと洞窟の壁画で描かれる。この手があったか)、どっぷり感情移入できる。正直、ラストでちょっと泣けました。
   竹中直人や太田光の声の演技もいいが、山寺宏一はさすがプロだと感服☆☆☆☆

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痛い風 3発目

2007-12-01 | 健康・病気

Blackhawkdown2 「すいません昨日来れなくて。」教育事務所交渉のあとに女性部の常任委員会があったため、指定されていた日に来院できなかったのだ。

「で、そのう……」
「尿酸値なんですけどね。8.0(㎎/dl)でした。」
「(おっとー、前の9.2に比べれば改善されてるじゃん)はあ。」
「うーん、やっぱり痛風ですね。」そうなのか……
「あのー、どんなことに気をつけていればいいんでしょう。」
プリン体、ってご存知ですか。」

40代以上の男性にはつとに有名な物質だ。前の医者からさんざん聞かされた名前でもある。ちなみにお菓子のプリンとは全然関係がない。あれはpudding(プディング)だが、こちらはpurineで、プリン環と呼ばれる化学構造を持った物質の総称なのである。尿酸も実はプリン体の一種だが、尿酸以外のプリン体も、体内で変化して尿酸になるのだそうだ。

「このプリン体をたくさん含んだ食べ物をあまりとらないことが第一なんですよね。」

Black_hawk_down_t1 ちなみに食品中のプリン体含有量は……

たまにしか食べないがプリン体が極端に多い食品

煮干し
干しシイタケ
豚肝
牛肝

・プリン体の多い日常食品
牛肉ヒレ
豚ロース
カツオ
マダコ
大豆

・プリン体の比較的少ない日常食品

カリフラワー
精白米
カズノコ
ウインナーソーセージ
えのきたけ

003_black_hawk_down_2・プリン体をほとんど含まない食品
鶏卵
小麦粉
筋子

「だけどねぇ、このプリン体が多い食い物って……おいしいんだよねえ。」
わかってるじゃん、この医者。

画像は「ブラックホーク・ダウン」Black Hawk Down (’01 米)
 素晴らしい映像、情緒にきわめて訴えかける描写、正義の存在を信仰のように主張する脚本……確かに一級品なのだろう。しかしわたしはこの映画を激しく憎む。“ソマリアの人民を救うために行われる平和執行作戦なのに、なぜソマリアの民衆があれほど国連部隊を憎むのか”という前提にまったくふれないままに終わってしまったから。米兵が死んでいく場面の哀しさは崇高ですらあり、逆にソマリア人民はゾンビ扱いか?隣のエチオピア対策で、冷戦時代にあふれるほどの武器をソマリアに売りつけたのはまたしても当のアメリカじゃないか。戦意高揚映画とはこうやって作る、というお手本のような作品。イギリス人リドリー・スコットも、やはり正義は一つだとしか思えないのか。

            無邪気で出来が悪かっただけ「パールハーバー」の方がまだ罪がない☆

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