「すいません昨日来れなくて。」教育事務所交渉のあとに女性部の常任委員会があったため、指定されていた日に来院できなかったのだ。
「で、そのう……」
「尿酸値なんですけどね。8.0(㎎/dl)でした。」
「(おっとー、前の9.2に比べれば改善されてるじゃん)はあ。」
「うーん、やっぱり痛風ですね。」そうなのか……
「あのー、どんなことに気をつけていればいいんでしょう。」
「プリン体、ってご存知ですか。」
40代以上の男性にはつとに有名な物質だ。前の医者からさんざん聞かされた名前でもある。ちなみにお菓子のプリンとは全然関係がない。あれはpudding(プディング)だが、こちらはpurineで、プリン環と呼ばれる化学構造を持った物質の総称なのである。尿酸も実はプリン体の一種だが、尿酸以外のプリン体も、体内で変化して尿酸になるのだそうだ。
「このプリン体をたくさん含んだ食べ物をあまりとらないことが第一なんですよね。」
ちなみに食品中のプリン体含有量は……
・たまにしか食べないがプリン体が極端に多い食品
煮干し
干しシイタケ
豚肝
牛肝
・プリン体の多い日常食品
牛肉ヒレ
豚ロース
カツオ
マダコ
大豆
・プリン体の比較的少ない日常食品
カリフラワー
精白米
カズノコ
ウインナーソーセージ
えのきたけ
・プリン体をほとんど含まない食品
鶏卵
小麦粉
筋子
「だけどねぇ、このプリン体が多い食い物って……おいしいんだよねえ。」
わかってるじゃん、この医者。
画像は「ブラックホーク・ダウン」Black Hawk Down (’01 米)
素晴らしい映像、情緒にきわめて訴えかける描写、正義の存在を信仰のように主張する脚本……確かに一級品なのだろう。しかしわたしはこの映画を激しく憎む。“ソマリアの人民を救うために行われる平和執行作戦なのに、なぜソマリアの民衆があれほど国連部隊を憎むのか”という前提にまったくふれないままに終わってしまったから。米兵が死んでいく場面の哀しさは崇高ですらあり、逆にソマリア人民はゾンビ扱いか?隣のエチオピア対策で、冷戦時代にあふれるほどの武器をソマリアに売りつけたのはまたしても当のアメリカじゃないか。戦意高揚映画とはこうやって作る、というお手本のような作品。イギリス人リドリー・スコットも、やはり正義は一つだとしか思えないのか。
無邪気で出来が悪かっただけ「パールハーバー」の方がまだ罪がない☆
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