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1928ビル(旧大阪毎日新聞社京都支局)

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写真は、外観。

1928ビルは大阪毎日新聞社京都支局として昭和2年に武田五一の設計で建築され、京都市登録有形文化財に指定されています。
毎日新聞社は1998年に移転し、現在
地下はINDÉPENDANTS (アンデパンダン)というカフェ&バーに、
1階はブルーボトルコーヒー HUMAN MADEに、
2階は同時代ギャラリーという、ギャラリースペースに、
3階はノンバーバル シアター「ギア」が公演をしておられます。

アクセス
地下鉄東西線の京都市役所前駅で下車します。
改札を出て左、ゼスト御池の地下街をずっと突き当りまで歩きます。
突き当り左手の7の出口から地上に出ると、左右の細い道が御幸町通ですので、これを左に入ります。
約220m進んで2つ目の交差点の左奥の角に、1928ビルがあります。

外観
屋上の最上部にはアーチ状の装飾が連なるロンバルディア帯、その下には五角形の窓があり、これは毎日新聞社の社章がモチーフです。
正面3階にはバルコニーが設置されており、武田五一の香りがします。
また入口両端の柱の上部はアール・デコ調のV字のような意匠になっています。

それぞれの階に訪問も可能ですが、2022年1月~3月にあったJR東海の「京都 近代建築 1982ビルで特別なジャズ体験を!」で、2階と地下をオーナーさんに案内していただきました。
玄関を入ると、左手にエレベーターの跡があります。
当時は貨物用のエレベーターだったそうです。
そのエレベーターの外周を回るように、階段があります。
左手から2階に上がると、踊り場がホールになっています。
正面の窓沿いは造りつけの椅子になっています。
ホールに沿って小部屋がいくつかあります。
ほとんどの部屋の床は1×4の長方形の木を4つ合わせて正方形にしたマスの市松模様の木組みですが、小部屋の1つだけは網代模様のような木組みになっています。どうやらここは応接間だったようです。
奥に進むと円柱の柱がまっすぐに並ぶ広いホールで、今はギャラリー。
新聞社時代は編集室だったそうです。

1階左手、右側にある階段から地下へ。
地下も広いワンフロアで、当時こちらは輪転機があったり、シャワールームがあったそうです。
左手のキッチンの奥には赤レンガの壁が残っている部分があり、これが当時シャワー室だったようです。
また右手の側面下は、泰山タイルが張られています。
さらに後付けのようですが、右手の御幸町通沿いの上部は天窓になっており、日光を取り入れられます。


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