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大丸ヴィラ


写真は、外観。

大丸ヴィラは烏丸丸太町にある大丸初代社長 下村正太郎の邸宅で、大丸の迎賓館にもなっているそうです。

アクセス
地下鉄烏丸線の丸太町駅で下車します。
出口2から地上に出て、左へ進みます。
約20m進んだ左手に大丸ヴィラがあります。

昭和7年にヴォーリスの設計で建築されました。
16世紀の英国で流行したチューダー様式(チューダー・アーチ やリネンフォールドなど)で建てられているので、当時は中道軒(ちゅどうけん)と呼んでいたそうです。

通常は非公開ですが、2021年秋の「山形政昭先生とめぐる 京都のヴォーリズ建築探訪」で内部を拝見しました。

表門を入ると三角屋根の玄関が左右にあります。
右側は今でもお住まいのようで、左側の内部を見学出来ました。

外観は1階は白い石積んでいますが、外側はきれいに整形された石、内側が荒い面にして意匠化しています。
2階はハーフティンバー様式で、木の格子で枠のように囲いその中にレンガのように見える泰山タイルを貼っています。
さらにその上は雪国のような急こう配の屋根で、屋根の上にはスレートが敷き詰められています。

左手に進むと側面にはレンガ調の煙突が膨らんで伸び、2階部分は日時計になており、煙突の先端はねじれ棒のようになっています。
さらに奥に進むと庭への中門がありますが、門の上には鳥の巣箱があり、屋根の上には風見鶏が付いています。

裏庭は広い芝生になっており、右手奥には蔵、その手前には藤棚の柱が残っています。中央奥には石組みのある日本庭園のような池があり、
池の脇には大きなイチョウの木がありました。
また井戸や灯篭なども点在しており、和洋折衷な印象です。

左手の玄関から内部に入ります。
左手に向かって玄関ホールが拡がり、正面に2階への階段があります。
玄関ホールに入ってすぐの頭上はチューダー・アーチになっています。
玄関ホールの床は石張りで、側面は外観と同じく木と泰山タイルのハーフティンバー様式。
階段の前は2階まで吹き抜けになっており、鹿の顔の剝製がリビングへの扉の上に付いています。

左手奥の扉から居間へ。
ここから床はフローリングに。
天井は幾何学模様の漆で、側面には布を織り込んだ模様を木のパネルに彫ったリネンフォールド。
さらに奥の庭に面してサンルームがあります。
居間の右手には食堂が続きます。
食堂の天井は船底天井のような中央が高い三角の傾斜で、それが左右対称に格子状になっています。
奥には暖炉がありますが、人の顔が彫られたマントルピースが印象的です。

玄関ホールから階段で2階へ。
階段の手すりはねじれ棒のような装飾になっています。

階段は踊り場で180度折れ、上がった正面は1階からの吹き抜け部分。
この右手がかつての書斎、浴室、寝室で、左手が客室です。
かつての書斎、浴室、寝室は今は1つにぶち抜かれ、会議室として使っておられるそうです。
木調の木の意匠はすべて書斎のものにそろえています。
旧書斎の部分には、作り付けの本棚が残っています。

書斎の外にはバルコニーがありました。


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