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京都芸術センター(元明倫小学校)

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写真は、西館と正門。

京都芸術センターは平成12年から明倫小学校の校舎を利用して、芸術文化振興の拠点施設となりました。
前田珈琲の明倫店も入っています。
明倫小学校は明治2年開校。
昭和6年にそれまでの木造校舎から鉄筋コンクリート造で建替えました。
国の登録有形文化財に指定されています。

まずは正門。
八角形で頂部はドーム形。
アール・デコやセセッション風の造形。

まっすぐに奥に進むと、左手に西館(元本館)があります。
外壁は赤みを帯びたクリーム色、スぺイン風屋根瓦のオレンジ色、雨樋の緑青色がきれいです。
通り沿いにはバルコニーがあり、軒裏は肘木状の和風意匠。
今は事務所になっており、玄関までしか入れません。

正門からまっすぐに突き当りまで進むと左手に西館のフリースペース、正面は南館になります。
西館のフリースペースは通常はクローズですが、こちらでイベントを開催することがあります(大抵は有料)。
こちらは元屋内体操場ですが天井が低いので、元の床を掘り下げて階高を稼いでいます。
天井にはプロセニアムアーチのような梁が狭い間隔で並んでいます。

南館の1階廊下の1番手前の部屋は、前田珈琲の明倫店です。
1階の旧教室は情報コーナーや図書室に、2階から3階までの旧教室は制作室として芸術活動に貸し出されています。
4階屋上には和室の明倫がありますが、通常は閉まっています。
イベントなどで使われます。
4階階段の踊り場右手の扉を開けると、正面に明倫の玄関があります。
玄関を入ると3畳の玄関間、正面は水屋。

2階の西館の講堂(通常閉鎖)を経て、渡り廊下で北館に移ります。
北館も各階の旧教室は制作室ですが、西側は階段ではなく荷運びのため3階までスロープになっているのが特徴的です。

また西館の2階の西半分、講堂のさらに奥には通常非公開ですが大広間があります。

講堂
イベントの会場になった際に入りました。
表門正面奥の南館に入り、前田珈琲の手前の階段を2階に上がると正面に講堂があります。
また天井も白漆喰の四角調のアールデコの様な洋風の意匠の格天井で、さらにその格子の中に木で3×3の和風の格天井がはめられています。
左右の柱も同様で上は白い漆喰で洋風の意匠、下は木で和風の背板がはめられている和洋折衷になっています。
床は木目になっています。

大広間
イベントの会場になった際に入りました。
表門を入った右手の西館の玄関を入り、奥右手の階段を2階に登ると右手に大広間があります。
書院造の和風大広間(78畳敷)で、格子の大きな折り上げ格天井になっています。
右手には広い付書院、広い床の間そして直線の棚の背後に明かり取りの円窓があります。


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