夏の森は、風のないときは、熱気と湿気が充満していて、ときおりわずかに空気が動くだけで、汗が引きます。
しばらく前の昼間、風向きの同じ熱風が吹き続け、樹冠(じゅかん)はいっせいになびいていました。立っている周囲とじかに触れ合う感覚も吹き飛ばされ、遠近の感覚が変わってきます。木立の向こうの草むらに陽が当たり、黄緑色に輝いて、それが木立越しに、光の洞窟のように見えました。
ひざかりの かぜにふかるる もりのとの こだちのほらに くさむらのはゆ
日盛りの 風に吹かるゝ 森の外の 木立の洞に 草むらの映ゆ
(昼の盛り、吹き続ける熱風に、樹冠がいっせいになびきます。木立の向こうの草むらには陽が当たり、光の洞窟の底で輝いているようです)
ホームページ「日守麟伍ライブラリ」http://book.geocities.jp/himringo/index.htm
しばらく前の昼間、風向きの同じ熱風が吹き続け、樹冠(じゅかん)はいっせいになびいていました。立っている周囲とじかに触れ合う感覚も吹き飛ばされ、遠近の感覚が変わってきます。木立の向こうの草むらに陽が当たり、黄緑色に輝いて、それが木立越しに、光の洞窟のように見えました。
ひざかりの かぜにふかるる もりのとの こだちのほらに くさむらのはゆ
日盛りの 風に吹かるゝ 森の外の 木立の洞に 草むらの映ゆ
(昼の盛り、吹き続ける熱風に、樹冠がいっせいになびきます。木立の向こうの草むらには陽が当たり、光の洞窟の底で輝いているようです)
ホームページ「日守麟伍ライブラリ」http://book.geocities.jp/himringo/index.htm