先週の、四連休の旅。
金曜と土曜はフォーラム会場にひきこもりで、移動のほかはさほど運動せず。
うってかわって日・月は、いやというほど歩き回った。
二見浦ではおひなさまめぐりでスタンプラリーやっちゃったり。
伊勢でのホテルは駅から歩いて片道30分だったり。
お伊勢さま参りも外宮は駅をはさんでホテルの反対側だったり、
内宮の参拝を終えた後でうっかりおかげ横丁をくまなく徘徊しちゃったり。
旅の前半と後半で運動量のギャップが大きすぎ。
毎夜、温泉につかってみたものの、日曜の夜あたりからすでに筋肉痛。
帰ってきて、すぐさま社会復帰した火曜日はさすがに両太ももがぱんぱんで。
だけど、水曜にはすっかり元どおり。
この、筋肉痛の発症と回復のスピードから察するに。
まだいける。 はず。
幸か不幸か、妙な自信を取り戻したの巻、でした。
次はどこに旅しよっかな。
(・・・あ、レフェリーのOKが出たら、海の向こうだっけ。)
昨夜は恒例のバレンタイン・コンサートで、
今回は師匠が賛助出演されることもあって定時退社で中目黒のホールへ。
今回は、女流作曲家の訃報がコンサート前日にもたらされたばかりとかで、
もともと彼女の作品がプログラムの中心だったこともあって、追悼コンサートとなった。
プログラムの冒頭とトリが師匠の演奏で、
特にオープニングは個人的に思い出深い『春鶯囀』
この会は、邦楽の古典と、ピアノやフルートやソプラノ歌手さんの歌なんかが、
お互いを保ったまま独特のミックス具合で演奏される会。
いかにも現代邦楽、という奇抜さがなくて聴きやすい会ではあるのだけど、
それでもやっぱり、何の違和感もなくすんなり耳にしみ込んでくるのは古典だなぁと思う。
師匠はもちろん、娘先生の手元なんかも見ていて、
すごーく簡単そうにさらぁーと弾かれるなあと思いつつ、
そんな風に見せられるぐらい弾きこまなきゃいけなんだろうね~と、
会場で一緒になった社中のお仲間と帰る道々語り合い。
そのお仲間から、
「伸び盛りなんだねーうらやましい・・・」
などと言ってもらいながら、芸の話に花を咲かせた、ハッピー・バレンタイン。
某新幹線駅待合室にて、目の前におじさん四人組の会話。
( )内はヒイラギ心の声。
「いや~あついな、あつすぎる」
(?!小雪ちらつくこの気候で暑い?!)
「ほんと、ちっとも冷めませんね、このコーヒー」
「まったくさぁ、誰だよ、エスプレッソなんて発明したの、迷惑だな」
「え、なんで?」
「苦いよ。」
(じゃ別のもの飲みなよ…)
「なんか腹へったなー」
「シューマイ出してよ。持ってきたでしょ、昨日もらったやつ」
「ううん。期限がさ、昨日だったから」
「えー。一日ぐらい平気だよ」
「賞味期限と消費期限はちがうんだからさー」
(そうゆうことはちゃんと知ってるんだ)
「いやあ~、“消費”期限が、昨日だったよ~」
「大丈夫なんじゃないの」
「そんなさー、それ食ってどうにかなるような顔のヤツ、いないじゃんか」
(いやいやいやいや、顔の問題じゃないから…)
“おじさん”て年ごろの男たち。
なんでこんなおもしろいんだろ。
滋賀のフォーラムに知り合いが出店していて、
ちょっとした食べ物や雑貨を販売していたので。
お昼ちょっと過ぎ、まさにこれで会場を後にするよ、というときに挨拶がてら立ち寄った。
――これから近鉄で伊勢まで行くんやけど、車中の供になんかお薦めとかある~?
店頭にいた知り合いと、スタッフさんと、たまたま居合わせたお客さんが、
伊勢まで2時間半ぐらいやな~、とか言いながらいっせいにあれこれ物色して薦めてくれる。
そうそう。ちょうどおやつの時間やねん、と思いながら聞いていると。
「このかりんとうなんかどうや? ビールに合うで」
「そのさんまの角煮、うまいで。おつまみには最高や!」
「あ、よろしね、それやったらワンカップのほうが合いますわ♪」
・・・キミたち・・・真っ昼間の女一人旅だってのに。
ワンカップに合うおつまみ推薦って・・・
伊勢といえば。
そりゃもう旅の後半は言わずと知れたお伊勢さま参り。
なんといっても内宮です。
今年は秋に20年に一度の式年遷宮があるからか、はたまた春節休暇だからか。
とにかくもんのすごい勢いで観光バスが隊列をなして押し寄せ、皆さん続々とお参り。
手水舎の前では中国人観光客のグループにガイドさんが何やら解説をまくしたてているのだけど、
話を聴きながらしばしば笑い声をあげているのが不審だったり。まぁいいけど。
この雰囲気で、いったい何を笑うことがあるのかしらん。。。
文字どおり、老若男女こぞって遠くからお参りにやってきた感が満載で、
時代こそちがえ、江戸時代のお伊勢さまブームもこんなだったのかなと思ふ。
一つこぼさせてもらうならば。
時代が移り変わっても、こういう場所での〝敬意〟みたいなものは失わないでほしかった。
そこかしこで携帯電話で話しながら人波を逆行する年配の女たち。
警備員が大声で警告してるにもかかわらず神聖な場所に向かってスマホのカメラを向ける若者。
それでも、心乱すことなくアマテラスの姐さんにご挨拶をして。
お札とお守りをいただいて大満足の帰京。
春には美しかろうな~、また来たいな~♪
いやはや。
全身、筋肉痛の旅日記、これにて終了。
お勉強と取材の、旅の前半を終えた足で向かったのは、二見浦。
あの、夫婦岩のあるところ。
夫婦岩、個人的にはほぼスルーの名所なのだが、
二見浦で町を挙げてひなまつりをやっているというので(多気駅ポスターより)
二見浦の駅に着いたら、七段飾りのお雛様が二揃い飾られたわきに、
「遷宮記念おひなさまめぐり in 二見」っていうマップがありまして。
市の施設にはこんな、保育園のお子たちの力作おひなさまとか。
皇室ゆかりの賓日館には、数々の古い貴重な大量の雛飾りにまじって、
見事なゆるさのこーんな変わりびななんかもあったりして。
展示されてるおひなさまを満喫しながら町を一周して、マップの下にスタンプを集めたりもしてみた。
ちなみに。
右上のスタンプが大幅にズレてるのは、ボランティアのおじいちゃんが押してくれたからです。
で、最後の施設でもらった記念品がコチラ。
スルーのはずの夫婦岩が入ったティッシュケースと、おひなさまめぐりの絵はがき。
一目散にスタンプラリーをやってのけ、伊勢市駅まで戻ってもまだ日は高く。
さらに外宮に足を延ばして明日の予行演習とばかりにお参り。
すでに太ももパンパンで、駅の反対側にあるホテルまで延々歩いて帰ったのでした。
もいちど、つ・づ・く♪
フォーラム会場で会ったみんなから、
「まぁ、東京から来ることを考えたらね、“ついで”ですよ」と慰められつつ、
大津から伊勢まで足を延ばした最大の理由が「まご」と「おばあちゃん」
こちら、「まご」
早起きしてタクシー飛ばして行ってみたら、朝9時ちょい過ぎでこの行列。
9時受付開始で、小一時間で完売っていう繁盛ぶりです。
このお隣にあるのが、「おばあちゃん」
お店の片隅にこんなキュートなお人形が。
この、「まごの店」と「おばあちゃんの店」がある五桂池ふるさと村は、
公共交通機関で行くにはちょいと不便なところにあって。
いちばん近い鉄道駅はJRの多気駅らしい。てとこまではちゃんと調べた割に、
タクシーに乗り込んで運転手さんに言ってることといったら。
――ふるさと公園まで行きたいんですけど~
運転手さん、一瞬ハトが豆鉄砲的な顔してみてから、
「・・・ふるさと村?」
こんなテキトーな旅人に、帰りはどうするのと言いながら電話番号のメモをくれた。
たすかったー。 いい人だったー。
おかげで、予想に反したとんとん拍子。
それじゃあ、てことで、お勉強と取材の旅はおしまい。
さて、ここからは純粋にお遊び一人旅。
行き当たりばったり全開でさらに二見浦へ足を延ばすことに。
つ・づ・く♪
昨日は張り切って初日参加のわりに、
滋賀県あたりの天候(低気圧+雪)の影響により、
あっぱれなまでの偏頭痛で半ば意識朦朧のままバタンキュー。
レイクビュー&温泉付き豪華ハイクラスホテルがややもったいなかったのだが。
本日は会場入りのころには気持ちよく暖かに晴れて、
ただ、(あかん、なんか、顔がえらいことになってる)、という感じの寝不足につき、
朝の講演を2本ほどブッチして、会場わきのラウンジスペースの陽だまりで仮眠。
かろうじてリフレッシュした頭と顔で、
自分の中では今回の目玉かつフィナーレ、厚労省の村木厚子氏の講演に臨み。
会場をあとにする前に知り合いの出展ブースをのぞきに行ったらば、
当の知り合いご本人がブースに居て、こっち見て「おお!」と言ったので、
そのころにはヒイラギだと判別できるていどに顔も回復してたらしい。
駅前のハトたちがこぞって“首なし鳥”になるくらい、
本日も晴天ながら雪の舞う大津をあとにして。
さて、ここからは、お勉強というよりネタ探し&癒しの休日。
いざ、伊勢へ。
ちょっと行ってくる。っていう距離でもなくて。
そっちの方行くからついでに。っていう位置関係でもないのだけれども。
大津でのイベントに参加したあと、松阪のあたりまで取材で足を延ばすので。
アマテラスの姐さんにご機嫌うかがいをしてこよう。
もうすぐお引越しの姐さんに、このあとの20年もなんとかひとつよろしくとお願いしよう。
平和で心豊かな精神の時代から、波乱と激動の経済の時代に変わるらしいから。