二晩つづけてオペラ

考えてみればもう本番は一週間後。
なのだけど、まだ主役さんに会えてない。

稽古に行くたび、合唱指導のイケメン先生が代役を務めてくれてて、
稽古をお休みするたび、主役さんが歌いに来ていた様子。

年齢も背格好もモチロン顔も全然ちがう感じで稽古するのって、
とにかく全力で本番をイメージして集中するしかないのだけど、
困ったことに気が散りやすいというか視界が広いというか。

演技中にはずみで演出家さんや演出助手さんと目なんか合っちゃうと、
その一瞬ものすごい敏感さでリアルな意識がよみがえってしまう。
衣装を着けてちょっぴりみんな浮き足立っててアラも多かった。

それでも久しぶりにやって来た演出家さんからは、
ダメらしいダメはほとんど出されなかった。
この演出家さん、ペース似てるかも。
みんなの足元の地面だけじわ～っと固めておいて、一気にラストスパート。

マエストロからは、歌いながら何度も怒鳴られた。
めづらしく、こわかった。



日本三曲協会
「平成二十三年度　三曲定期演奏会」
2011年10月2日（日）　11:00開演
国立劇場小劇場


La Primavera 第６回公演
『仮面舞踏会（Un Ballo in Maschera）』
2011年10月8日（土）　18:00開演
江東区文化センターホール
指揮　　苫米地英一
演出　　古澤　利人