JR的ややこしや

ついこの間、東京駅で。

大きなリュックサックを背負った背高のっぽの外人さん二人組が立ち尽くしていて。
自動改札機しかない無人の改札口を出たいけど出られないらしく。

かたやこれからJR乗ろうと思ってピピッと入場したヒイラギ、
なんとなく気になって〝出たいの？〟って声かけてみた。

イングリッシュ・スピーキングではないらしく相手もカタコト英語なので逆によく通じる。
彼らの主張は３つ。

駅の外に出たい、
ticketを入れたけど通れない、
internetで買ったPASSなら持ってる。

見せてもらうと。
彼らが改札機に入れたチケットてのは、NEXの指定席特急券で。

これはseat reservationのためだけの券で改札機はPassのほうを入れないと通れない、
て何回か繰り返したけどどうも納得いかない様子。

なぜならば。
ネットで買ったという“PASS”は大事そうに丁寧にぴっちりビニールコーティングされて台紙に貼りつけてある。

そらムリだわな。
最寄りの、駅員のいる改札口に行って、そのPASS見せて出してもらいな、って教えてあげたのだが。

たしかに自分が外国で列車に乗るときも勇気が要ったていどによく分からなくって多少はウロウロしたけど、
ニッポンのシステムはあまりに複雑でそりゃーワケわかんないだろうなと。

その点、フィンランドはシンプルだった。
鉄道網自体がシンプル、てこともあるかも知れないけど。

大体、駅に改札口なんて無かったし。
切符買うのも窓口か、そうじゃなければネット。

切符かネット予約した画面のQRコードを、車掌さんに乗ってる間に読み取ってもらうだけ。
ほとんどの駅でホームからダイレクトに外に出られるし、入って来れる。

お・も・て・な・し、ってウリに出すなら、
むしろ、このぐらいのシンプルさを目指した方がいいんじゃないかなー・・・って思ったり。