師匠のレッスンを受けに出かけて、帰ってきたら、
HONJAMACAは静かに仰向いて動かなくなっていた。
ヒイラギが帰宅した気配を察知してポチャンと水音がした。
覘いてみると、動かなくなったHONJAMACAの側に
ぴったりとMACHが寄り添って、じっとしていた。
HONJAMACAの様子がヘンなの、と訴えるようでもあり
HONJAMACAが逝ってしまった悲しみに暮れるようでもあり
ただじっと寄り添うMACHの姿が、輪をかけて痛々しい。
思えば初めてわが家にやってきたHONJAMACAとMACHは
体長3.5cmほどのわんぱくざかりだった。
丹頂のHONJAMACAと朱文金のMACHの仲間がもう1匹ずつ一緒だった。
どちらの相棒もハナから異常に臆病で落ち着きがなかった。
新しい環境になじむ間もなくいなくなった。
わが家にすっかり溶け込んで、ふたり仲良く暮らしていたHONJAMACAとMACH。
片目が不自由なMACHの唯一の友達だったHONJAMACA。
MACHを重石代わりにして、普通に寝られるようになったHONJAMACA。
出されたものは残さず(際限なく)たいらげる大食漢だったHONJAMACA。
出かける時間を忘れて二度寝、三度寝していると、必ず起こしてくれたHONJAMACA。
想い出は尽きない。
奇しくもHONJAMACAの出身、江戸川金魚まつりの今日。
享年ぴったり5歳。
あっちでも愛嬌たっぷりに、達者で暮らせよ、HONJAMACA。
合掌。
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