好きな俳優とか主人公とかにつられて、
ほとんどミーハーな動機で映画を観に行くことも少なくないけど、
たまに、何かに突き動かされるような感じで行くことがある。
なんだか自分でも分からないけどどうしても観なくちゃいけないような気がして、
発作的に映画館に行く。
この映画もそんな1本で、
まさに今日、出勤してから、
これは今日行かねばならない気がすると思って、
突然3時間の休暇届を出して早退して観に行った。
(西国の小さな映画館で今週平日数日間きりの限定上映だったこともあるけど)
100分間くらいのすっきり短い、けれど中身の重く詰まった映画。
これは舞台になっている英国の町だけの問題でもないし、
もちろん映画だからドラマだから起こっている問題でもないし、
それどころか、いつ何がきっかけで自分もそういう境遇に陥るか分からない問題だ、
ていうことが、なんだか体温をもってというか肌感覚として迫ってきた気がした。
ハローワークってところを思い出した。
働いていない期間の、なぜだか悪いことをしているような気持ちを思い出した。
困りごとを抱えている人の困りごとは一人ひとりすべて違っていて、
“支援する側”が考えた道筋にあてはまるものなど一つもない、
という、つい昨日の講演会で聴いたパネリストの言葉を思い出した。
タイトルに象徴される一個人としての誇りと尊厳。
誰一人それを失わずに生きられる社会。
生きている間に見られるだろうか。
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