昨日プレミアに誘っていただいた北京故宮博物院展の目玉、
「神品 清明上河図(せいめいじょうかず)」の解説が、
国立博物館のウェブサイトに載っている。
全長約5メートルの絵図には、汴河(べんが)という大河の流れに沿って、
上流の村から下流の都市部への人々の生活や風俗が細密に描きこまれている。
「庶民の幸せな日常生活が画面に満ち溢れています」というくだりを読んで、
日本のそういう絵巻物をどこかに観に行った気がすると思って、キャビネを大捜索。
そうそう、これこれ、と出てきたのが江戸博で買った『熈代勝覧』のCD-ROM。
江戸時代の日本橋界隈の活気に満ちた様子が細かく描かれている長~い絵巻で、
本体はなぜかドイツのベルリンにあるものが来日したのだったと思う。
当然、日本橋が描かれていて、「清明上河図」には虹橋とよばれる橋が描かれている。
なんだかとても似ているなー、と、ナマの「清明上河図」をよけいに観たくなった。
そういう絵図らしいです、と誘ってくれたお兄ちゃまに話していたら、彼もやっぱり、
それは珍しい、ぜひ観てみたいね、と、古い中国絵画の貴重さを解説してくれた。
戦乱や騒乱がとても多い歴史を持つ中国は、
古い時代の美術工芸品として絵画の類が焼失されずに残っていること自体が、
非常に珍しいのだそうだ。
「土の中から掘り出されるようなものはたくさん残ってるんだけどね」
なるほどー。
やっぱり万難を排して観に行かねば!って気がしてきた。
ちなみに、“熈代勝覧”というのは「輝ける太平の世のすばらしい景観」という意味だそう。
今こそ私たちが取り戻したい世の中の姿、なのかも知れない。
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