甘やかしているつもりが毛頭ないのに甘やかしているということだろうか。
これを最終成果物として提出してよろしいという指導教員の確認が得られたら、
PDF形式で事務局へ提出しなさい、
ということは、全学生に等しく通知されている。
その前提で、提出期限に間に合うように仕上げるため渾身の指導をしてきた。
そして、いよいよ背水の陣のタイミングでダメ出しをした後で、
―以上の修正ができて“これで完成です”というものを最終確認しますから、
“これを提出しますという完成品の3点セット(要約・概要書・本体)”を、
提出期限の前日までにメールで送って来なさい。
とそれぞれ言い渡してある。
これに対する、今年度の担当学生2名の反応が。
1人は言われたその場で、
「お送りするのは、Wordでよろしいんでしょうか?」
もう1人は、ハイ分かりました!と意気揚々と帰って行って、
日曜の朝っぱらから送って来た3点セットの全ファイルがWord文書のまま。
人の話を何一つ聞いていないということなのか。
人から言われたことの意味を自分の頭で考えて理解するということができないのか、しないのか。
提出しないといけないものがあって、
どんなデータ形式で出すんだったかなと思ったとしたら、
自分ならまず、もらっている通知を自分で見直すとか、
その通知すら手元になければまずそれをどこにやったかを探すけど?
目の前の人にしゃらっと質問してドンピシャの解答だけ聞こうとするとか、
知ってそうな人が言うことをそのまんま鵜呑みにして済ませよう、
だなんていう姿勢そのものが、
これだけ時間と労力をかけて教えてきた精神を1ミリも学んでくれていない証左としか思えない。
哀しくてむなしくてやりきれない。
こやつら巣立たせてよいものか。