ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

誕生! 史上最強の不良

2006-07-29 23:04:05 | ヒイラギのひとりごと

いったい本当に今年、夏は来るのか?!と思わせる長い長い暗くて肌寒い7月も残すところあと3日というこの土曜日、自称〝太陽神の化身〟ヒイラギの怨念通じてか、珍しく朝から日が射してはっきりと「今日は」だと分かる空となった。ミンミンゼミが絵に描いたようなBGMを奏でてくれる中、午前11時、名取奉告式が執り行われ、とある地歌筝曲の一家に4人の新名取が誕生した。その1人が、何を隠そうヒイラギ自身である。

友人知人から両親まで、誰もが驚くヒイラギの名取昇格。だって、知ってる人ならわかるこのキャラですよ。集団行動ができない。一つところに長居はしない。地道にこつこつ努力できない。風の吹くまま気の向くまま、好きなことなら寝ても覚めてもやってるけど、その間、他のことは何にもしない。風が少し強かったので、学校まであと100メートルのところで自転車を停めて喫茶店で疲れを癒してるうちに講義が終わってしまったこともある。

しかも。

付け届け厳禁の公明正大が求められる職業の家庭に育ち、虚礼廃止の職場でしか働いたことがなく、お中元もお歳暮も、親族以外への年賀の挨拶すらちゃんとしたことがない。基本的には人が死んだ日よりも生まれた日をいつまでも記念してあげたいと思うので、仏事や神事に真摯に参加したこともない。

そのうえ。

相手に関心がない場合、人の名前をどうしても憶えられない。誰に似てるとか、髪形がどうとか、体型がどうとか、パターン認識をもとに別の名前で憶えてしまう。同じセンスの家族と会話していようものなら、他人には何がなにやら分からない。

「最近、映画みた?」
「あー、カリブの海賊は観なあかんね。」
「あのジョニー・デップじゃないほうってさ、」
「指環物語の人?」
「指環物語って『ロードオブザリング』のこと?」
「そうそう、金髪の人で耳とんがった人やろ。」
「いや、じゃあ違うな。もっと濃い人でさ、アーサー王の人。」
「アーサー王~?」
「あのほら、眉毛が目玉ぐらいの。」
「アレキサンダーじゃなくて?レイフ・ファインズの弟をちょっと若くしたみたいな。」
「えー、リファインズってわからん。あっそうそう、『クローサー』に出てた。」
「『クローサー』出てて眉毛て、それジュードとちゃうの。」
「いや~、ちゃうねん。もう一人いてん。オーランド、みたいな名前の…」

こんな調子のヤツが、ジャパニーズ・トラディショナル・ヒエラルキーなどに本格的に足を踏み入れてしまって、本当にダイジョブなのか?並み居る御大の名前をひとつも憶えられないで、でぶとかハゲとかちびとか誤解を招く形容詞でしか説明できない。先が思いやられる、史上最強の不良名取の誕生である

コメント
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