自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ウラナミジャノメの孵化を観察したい!(16)

2018-06-13 | ウラナミジャノメ

6月8日(金)。 午前1時19分。卵を穂ごと撮っておこうと思い,一枚記録。そのとき,遠目ながらなんだかおかしいなと直感。ルーペで見ると,どうやら孵化が始まる様子です。

 

午前1時26分。頭部がまったく見えなくなり,片方の側単眼が見えています。それにひびが入りかけた感じなのです。 

 

午前1時28分。微妙にガサゴソといった感じで,蓋が押し上げられています。それはまるでハッチを開けるといったふうなのです。とうとう孵化が始まったー! 

 

割れ目がすこしずつ大きくなって,透明感のあるからだが覗いて見えかけました。

 

とても劇的なので,ここからはさらにくわしく記載したくて,経過記事を先送りします。ご了承ください。 

 


脱皮直後,ベニシジミの終齢幼虫

2018-06-13 | ベニシジミ

枯れたスイバの茎で,ベニシジミの3齢幼虫がじっとしていました。これは間違いなく脱皮直前のしるしです。

 

しばらくすると脱皮を終えていました。そこに脱ぎ終わった皮が。

 

動いているので超近接撮影をして頭部を写しました。側単眼も顎もくっきり。ふつう頭を突き出さないので,こんなによく見えることはありません。 

 

もっと近づきました。これはスゴイ! 

 

大顎のこちら側に見える透明で,細長い器官はアンテナ。そこには機械感覚毛が生えています。わずかに見えます。毛の根元には感覚細胞が集まっています。その細胞が毛先で受け取る刺激を感知し神経回路を通して脳に伝達するといわれています。 

 

小さな世界の整ったしくみです。撮ることが深い学びにつながれば,観察のたのしさが倍増します。