枯れたスイバの茎で,ベニシジミの3齢幼虫がじっとしていました。これは間違いなく脱皮直前のしるしです。
しばらくすると脱皮を終えていました。そこに脱ぎ終わった皮が。
動いているので超近接撮影をして頭部を写しました。側単眼も顎もくっきり。ふつう頭を突き出さないので,こんなによく見えることはありません。
もっと近づきました。これはスゴイ!
大顎のこちら側に見える透明で,細長い器官はアンテナ。そこには機械感覚毛が生えています。わずかに見えます。毛の根元には感覚細胞が集まっています。その細胞が毛先で受け取る刺激を感知し神経回路を通して脳に伝達するといわれています。
小さな世界の整ったしくみです。撮ることが深い学びにつながれば,観察のたのしさが倍増します。