自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その297)

2014-05-08 | ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハはふしぎなチョウです。ジャコウアゲハに限らず,人の気配を感じても本来は慌てないのもなのかもしれませんが,ジァコウアゲハはとくべつな存在に思われます。動きが緩やかなチョウは,習性もそうなのでしょうか。

ジャコウアゲハのメスが庭のツツジの花で,蜜を吸っていました。ふつうに近寄って写真を撮っても,ちっとも警戒しないのです。ときには舞い上がって,辺りを飛翔しても,やっぱり戻ってきました。わたしがいるというのに。 それに,赤と黒の組み合わせがまた美の極致です。

 
今度は別の花に舞い降り,蜜を吸いました。


しばらくすると,また別の花に移りました。そうしてすっぽり頭を差し入れ,翅を静止させて,く蜜を吸いました。 


ほんとうに人懐っこさを感じさせるチョウです。

こうしてツツジに訪れるジャコウアゲハは,わたしが見ている範囲では,すべてメスでした。産卵行動は相当なエネルギーを消費するのでしょう。

結局,産卵場所に花が咲いているというのは,ジャコウアゲハが生きていくうえでたいせつな要素だとわかります。