自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

一枚の葉に卵が4個!

2014-05-26 | アゲハ(ナミアゲハ)

スダチの木に,アゲハの幼虫が目立つようになりました。それで,卵はどうかなと思って探しました。意外とあちこちに産み付けていることがわかってきました。どんどん見つかるので,こころが踊ってきました。

そのうちに,びっくりする事実に出くわしました。なんと,一枚の葉に卵が4つも付いているのです(さらに葉の付け根にも1つ!)。葉の縁に,ほぼ等間隔にありました。そのうち1個はすでに孵化していて,幼虫は見当りませんでした。


残りの3個は,間もなく孵化するようで,黒っぽくなっていました。

これまでに一枚の葉にこれだけの卵が付いている例にお目にかかったことがありません。しかも,3個は時をほとんど同じくして孵化しそうなのです。

さて,これは何頭の成虫が産み付けたものなのでしょうか。

ふつうアゲハの産卵風景を見ていると,卵を一粒産むと,すぐに舞い上がります。この線に沿って解釈すると,複数の成虫が訪れて産卵した結果,偶然にこうした状態が生まれたと考えてよさそうです。

それにしても,偶然が生み出す結果というのはおもしろいものです。

 


ナナホシテントウの羽化

2014-05-26 | 昆虫

大変化が進行している最中は,こころを引き付けられるひとときです。どきどきしてしまう,といっていいほどです。

アゲハの庭園の一角でのこと。石の側面に付いていたナナホシテントウの蛹が羽化した直後を見かけました。色が橙で,後ろ翅がまだ長く伸びている状態でした。生まれ出たばかりで生々しい感じを受けました。

大急ぎでカメラを持ち出して,写したのが下の写真です。


蛹殻にしっかりしがみ付いて,落下しないようにがんばっています。

しばらくしてから,腹部を入れて写真に収めようとしてカメラを移動。からだの全体像が見える位置で撮ったのが下写真です。


上写真を撮った直後,後ろ翅がスルスルッとしまい込まれていきました。「あれ,あれ,あれ!」と思うか,思わないか,そんな間もないぐらいの速やかさ。それはそれは,じつに滑らかな動きでした。


やはり大変化はダイナミックです。小さいからだは小さいなりに,大きいからだは大きいなりに。いのちが動くっていう感じを受けます。これを“感動”という一言でくくって表現するのは,あまりにも貧弱過ぎる思いがします。