スダチの木に,アゲハの幼虫が目立つようになりました。それで,卵はどうかなと思って探しました。意外とあちこちに産み付けていることがわかってきました。どんどん見つかるので,こころが踊ってきました。
そのうちに,びっくりする事実に出くわしました。なんと,一枚の葉に卵が4つも付いているのです(さらに葉の付け根にも1つ!)。葉の縁に,ほぼ等間隔にありました。そのうち1個はすでに孵化していて,幼虫は見当りませんでした。
残りの3個は,間もなく孵化するようで,黒っぽくなっていました。
これまでに一枚の葉にこれだけの卵が付いている例にお目にかかったことがありません。しかも,3個は時をほとんど同じくして孵化しそうなのです。
さて,これは何頭の成虫が産み付けたものなのでしょうか。
ふつうアゲハの産卵風景を見ていると,卵を一粒産むと,すぐに舞い上がります。この線に沿って解釈すると,複数の成虫が訪れて産卵した結果,偶然にこうした状態が生まれたと考えてよさそうです。
それにしても,偶然が生み出す結果というのはおもしろいものです。