古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

実は『人生いろいろ』なんです。

2014年03月12日 03時59分33秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 この〈田舎暮らし〉ブログを訪れていただく方は、「あの夫婦は二人とも田舎暮らしを望んでいる。〈夫唱婦随〉か〈婦唱夫随〉か知らんけど、有機無農薬という方向で家庭菜園づくりに頑張ってる」と思われてることでしょう。
 「田舎暮らし」を二人とも〈心から願って〉あちこち探しまわり、移り住んでからは村の人と親しくなろうと「二人とも村の〈お伊勢参り〉に参加」したり、二人とも老人会総会に顔を出したり、二人とも毎月の大将軍神社(畑の神さん)にお参りしたり、二人とも裏山に木や花を植えたり……。
 そう思われてもかまいませんが、実は〈人生いろいろ〉というか〈それぞれ気の向くままに〉というか、二人がそれぞれに「自分の世界をもっている」ことが〈うまくいくコツ〉だと思います。
 『奇跡のリンゴ』という本が出て、それが映画にもなりました。「有機無農薬のリンゴをつくる」という途方もないことに挑戦した夫婦の物語でした。それをリンゴだけでなく全部の農業をひっくるめてやろうとする《農法》があるそうです。『アートテン農法』といいます。ちょっとネットを見ると「キムタク(木村拓哉)のおかあさんは10年前からこの〈農法〉にとりくんでいる」とか、あるいはちょっと読んでもよく分からんことが書いてあります。道子さんによると超一流の学者の「量子力学の世界」だそうです。
 「その手の」精神世界の本をいっぱい読んできた道子さんにはちょっとわかるみたいですが、ぼくにはチンプンカンプンです。知りたいとも思いません。今度彼女は自分のやってきた農業のレポートを提出して「その学習会に参加する」と言います。ぼくは「どうぞ」と言います。でも「ぼくもその農法を勉強してみよう」なんて小指の爪の先ほども思いません。
 仕事の分担を話し合ったわけではありませんが、種を播いたり苗を植えたりするのは道子さん、畝を耕したり草を刈ったり、その他あれこれ手伝うのはぼく、馬酔木の煎じ薬を散布したりするのは道子さん、サツマイモやコイモを植えて水をやるのはぼく、イチゴのマルチをかけるのは道子さん、イチゴのネットハウスをつくるのはぼく、デッキの前の花畑は道子さん、裏山に「木」を植えるのはぼく、「花」を植えるのは道子さん、などなんとなくすることが分かれています。
 アートテン農法は道子さんにおまかせです。
 ところで退職後ぼくがやろうとしたことに「書き物」がありました。随筆なのか小説なのか児童文学なのか方向もはっきりしないまま、ちょっと書いて入選した作品もありました。取材をしたこともありました。でも芽が出ないままで、そのうち「風船がしぼむ」みたいに創作意欲が抜けていき、ブログを書くようになりました。「これがオレの仕事だ」と思い、文を推敲して発信してきました。その発信が1000回を超え、まだ書く元気があり、つづけるつもりです。
 しかし、しかし、です。一度は手放した、あきらめた、「書き物」をしようという気持ちがチラッと動く気がします。ぼくには、まだ寿命があるようだ。そこで以前よく見ていた『公募ガイド』という雑誌を半年予約しました。この雑誌のページをめくりながら、なにか感じてみようと思います。
 でもいまは自分の中の「なんにも」ピリッとも動きません。「創作しようとする意欲」は、「自分という存在をかけるとてつもない大きなエネルギーだったんだ」と思い知っています。
 そんなこんなで、人生っていろいろなんだ。だから生きるのに厭(あ)きないのでしょうか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« また大工仕事をしました。 | トップ | 雨! 龍神さま、ありがとう... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

古希からの田舎暮らし 80歳から」カテゴリの最新記事