古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

稲の植え方を知りたい。

2010年07月27日 02時48分38秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 田舎 …… わら屋根、里山、鎮守の森、田んぼ、あぜ道、畑、道ばたの祠……。
 その中でも『田んぼ』は日本の田舎の景色には欠かせないアイテムです。その田んぼはどのようにつくられているのか。自分の中の乏しい知識で見ていました。
 冬の間にトラクターで田んぼの土を起こし、五月になると水を入れて代かきし、田植え機で苗を植える。除草や消毒を薬剤散布で行い、入る水をバルブで調整し、秋には水を落としてコンバインで収穫する。それをライスセンターに持って行って玄米にしてもらい、出荷する。
 きのう口吉川町大島のあたりを車で走っていると、やたらに『疎植栽培』と田んぼのあぜに旗が立っています。車を止めて田んぼを見ると、たしかに見なれた株間より広いようです。一株が太く、しっかりしているように見えます。
 6月の終わり頃畑仕事をしていたら、村の人が畑に寄って話していました。「うちの田んぼも一部稲を『直播き』にしたけどどうも調子がよくない。まだ苗が残ってるから今日は植え直そうと思ってな」24日土曜日に愛宕さんに登ったとき、村の人が「あの直播きの田んぼはたしかに稲がしっかりしとる。よさそうやな」と話していました。うちの営農組合では直播きしたのでしょうか。
 ちょっとネットで調べてみる「日本では古来稲は一尺四方に一株植えていた。それを生産効率を上げて増産しようと戦後密植にした。一坪70株(苗の間16センチ条間30センチ)を30センチ四方に一株として一坪37株にすると、有効な茎がよく育ち、苗は少なくて収量は変らない」とあり、農機具メーカーがバックアップしています。
 また別の農機具メーカーは直播きをバックアップしています。種籾の処理は手間が掛かるようですが、なにしろ田植えをしなくていいのは大きい。『田んぼ』といえば『田植え』というイメージでなくなるわけです。
 営農組合の問題もあります。先祖の遺産の田んぼをつくる後継者がいなくなり、営農組合で村ごとになんとか田んぼをつくっていますが、その組合も後継者問題にもうすぐ直面することになります。先祖代々個人でつくってきた田んぼを組合でつくる意識改革も必要です。
 お百姓さんの汗の一粒が米一粒になる。農業だけがそんな意識に取り残されていい筈がありません。「人の苦労も知らずに、棚田百選なんてクソ食らえ」と思っていましたが、稲の栽培について不勉強でした。田舎に暮らすのですからいま直面する問題にもっと関心を持ってみます。
 
 
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