古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

田舎暮らしをはじめるまで (4)

2011年04月25日 02時13分24秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から

 いろんな木を見ながら散歩していると、一目ぼれしてしまう木に出会うことがあります。写真はこのブログに載せたことのある「保木」の神社の楠です。そばの民家のおばあさんに「昭和天皇が即位した記念に全国の神社に配られた楠ですよ」と教えてもらったこともブログで紹介しました。一本だけ立っているたたずまいがいい。枝ぶりがいい。しばし見とれて、また撮って、またブログに載せてしまいました。
 きのうの日曜日、加東市(東条町)のコスミックホールで地元出身者のクラシック音楽会がありました。「日本でも屈指の生演奏の音響が優れたホール」でフルートやピアノの演奏を聴いてみたくて午後出かけました。よかった! 図書館で本を借り、ホールで音楽を聴いてしっとりした気分で帰ってきました。
 さて『田舎暮らし』をはじめるまでの(4)ですが、半年の間に30軒は空き家を見てまわりました。そのほとんどはバブルの死骸みたいな物件でした。三田市の大川瀬の分譲地、東条湖近くの分譲地、谷川駅から山地に入った分譲地などに建つ中古住宅でした。ときに田舎の古い家もありましたが、すぐには住めそうにないほど荒れていました。
 氷上郡(いまは丹波市になっています)で藁屋根の家をリフォームして優雅な田舎暮らしをしておられる方を、知人の紹介でお訪ねしたこともあります。そのとき感じたことですが、「あのバブルのときは街の土地だけでなく田舎の土地も値上がりした。土地を持つ人はみんなが自分の土地がいくらになるか皮算用した。その夢がまだ捨てきれていない」。その方は1990年代に田舎の廃屋を入手されたのでずいぶん費用がかかったそうです。2000年代に入っても土地の値段はなかなかこなれず、売り手と買い手のギャップは大きかったようです。
 これではいつまで待っても土地は動きません。2010年代に入って最近はようやく価格がこなれてきたようで、ネットで田舎暮らし物件を見ると「値切れば入手できそうな納得できる価格の物件」が出ています。結論からいうと「空き家をさがしたり古民家にこだわるのは高くつく。安い土地を買って小さい家を建てるのがいい」です。
 大方の人はことさら趣味の世界にはまるのでなく、家庭菜園をつくって田舎に暮らすことを考えておられるでしょう。その菜園は田舎に腰を据えるつもりなら借りることが可能です。もっと田舎にいけば耕作放棄地があるでしょうが、荒れて動物の害もひどく、定年退職後の体力だとちょっときびしいかも。
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする