hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

案ずるより

2008-03-16 19:03:06 | 携帯
今日は日帰りで前橋へ.

リサイタルで演奏する「秋のアノフェレス」を作曲者の西田直嗣さんに聴いてもらうため,西田さんの勤める群馬大学へ伺った.

教育学部に器楽専攻があるようで,数名の学生も見学に来てくれて,和やかにディスカッションした.

それぞれのフレーズや現代奏法に描写的要素があるということ.
無調性でありながら,いくぶん叙情的であるということを再確認し,また独りで練習しているだけでは気付かないことがあった.

帰りがけに西田さんから教えてもらった温泉へ.

毛穴と汗線が開く程リラックスしたのは久しぶりだ.

当日のリード選び2

2008-03-15 23:05:28 | sax関係
昨日の続き。

まず楽屋で、本番用リードをある程度絞り込む。

持ち込んだリードの中では最も古い「'07.8.1の5」を試してみたが、硬さは丁度良いものの音色が若干枯れている。
「'07.9.1の5」は音色は良いものの若干硬い。
同じ箱の中から「4」、「3」とさかのぼって吹いていくと「3」が音色も硬さもバランスも丁度良かった。

たくさんあるリードも、日付と番号を書き込んでおけば、スピーディーに選ぶことができる。

当日のリード選び

2008-03-14 21:59:26 | sax関係
写真は先日の東邦音大打楽器アンサンブル演奏会のときの楽屋の机上。

私は毎月一日に新しい箱を開け、開けた日の日付と箱の中で、リード毎に最も柔らかいものを1番、最も硬いものを10番と硬さの順に番号を書き込む。

本番当日には使用し始めて3ヶ月以上経ったリードを持ち込んで、当日の空き時間の選ぶようにしている。
本番の日3/4に対して持ち込んだリードは、開封日が「'08.1.1」~「'07.8.1」の6箱。

「'08.1.1」のリードはあまり使用していなかった為、耐久性がなく、すぐに水分が染み込んでしまい、本番リードからは除外。
12月、11月とさかのぼり、耐久性とみずみずしさのバランスが良い箱の中からリードを選んでいく。

東邦音大サックスアンサンブル演奏会

2008-03-13 23:05:36 | 日常
東邦音大サクソフォーンアンサンブル定期演奏会を聴いてきた。

私も出演させていただいた打楽器科の演奏会がずっと前のことのように感じてしまうが、まだ先週のことだった。
その打楽器科の学生もエキストラ出演、受付、楽器運搬の手伝いなどで顔を出していた。

このようなサックスアンサンブルの演奏会は、私もはるか昔に経験した行事で、自身の日々の研究の成果の発表といった心持ちになる。
また会場が川口リリアということもあり、藝大別科の学生の頃を思い出しながら聴いていた。

曲目も盛りだくさん(思い返せばすべて編曲作品だった。)で、様々な編成の作品が並んだ。

先日、大学に伺った時に感じた、和やかな雰囲気が演奏にも表れていたような気がした。

100日

2008-03-12 22:07:29 | sax_2008リサイタル
リサイタルまであと100日。

一年以上前から動き始めて、もうここまで来た。
この緊張感も、あと100日で終わってしまう。

今日はいつもお世話になっている某雑誌の取材を受けた。
いくつかの問答をしただけだったが、どのような記事になるのか見当がつかない。
来月に発売されるので、私自身も楽しみだ。

2007年度確定申告

2008-03-11 22:23:57 | 日常
今日は久しぶりのお休み。

あまり気が向かなかったが、確定申告の書類作りに取りかかった。
いつもなら2~3時間で終わるところが、今回は6時間もかかってしまった。
昨年の今頃、「今年など既に1月から何もしていないので、来年も思いやられる。」などと書いているが、まさにそのとおりだった。

窓の外が暗くなってしまい、せっかくのお休みが潰れてしまったが、今年は体調を崩さず元気に過ごしているということだけでもありがたいことだ。

演奏会のハシゴ3

2008-03-10 22:09:02 | 日常
もう一昨日の話になってしまったが、夕方に「須川門下レッスンリサイタル」を聴きにヤマハアトリエへ。

この度、仮店舗のヤマハに初めて伺ったが、それでも立派な建物で驚いてしまった。
少し早めに到着したが、近くに電気機器の量販店や自転車屋等があり、退屈しなかった。

このレッスンリサイタルは年4回開催している藝大須川門下生によるおさらい会で、私もこれまで3回ほどゲストとして招かれて、講評を述べたりディスカッションしたりと、楽しいひとときを体験させていただいた。
今回は六名の出演者で3時間以上に及ぶ盛りだくさんな内容で、最後には須川先生も二曲披露し幕を下ろした。

須川先生は今年度をもって藝大を退官されることになり、このレッスンリサイタルの最終回となってしまった。
退官される理由は、ご本人から伺っていないので定かではないが、おそらく2004年の国立大学法人化に伴って、藝大も人事制度が変わったことが原因かと思われる。

とは言え、長年努めた藝大と、音大講師という役職を離れ、須川先生はこれから新しいステージへと進んでいくのだろう。
当然寂しい気持ちはあったが、それと同時に、この先生はこれからどのような風景を見ることになるのか、羨ましくも感じた一幕だった。

演奏会のハシゴ2

2008-03-09 22:03:45 | 日常
昨日伺った演奏会を振り返って。

「佐藤梓・増田奈津海サクソフォーンリサイタル」

野原武伸さんに習っていたお二方のが前半、後半と分かれてリサイタルを行った。
トマジのバラード、デクリュック、コルニオ、デザンクロ、ミヨーとオリジナル作品を客観的に堪能した。

サックスの音域をピアノの鍵盤の上に充ててみると、たった2オクターヴ半の、この楽器の音域の狭さを思い知らされてしまう。
それを補うかのように、オリジナル作品は音の数がとても多い。
トマジのバラードのような「歌う」曲であっても、他の楽器と比較すると、やはり音の数が多く休みが少なく、体力を消耗し、作品の本質に迫る演奏をするということは本当に難しいことだと感じた。
そんな難しい作品に真摯に取り組んでいる姿がとても立派に見えた。

ピアノの野原みどりさんの演奏は、一つひとつの和音の響きが鮮明で改めて驚いてしまった。
第三音等の濁る音を弱く、完全五度の響く音や埋もれやすいテノール音域の扱い等、それぞれの音がいきいきと鳴っていて、デクリュックなど良く知っている作品でも改めて発見する場面があった。

演奏会のハシゴ

2008-03-08 23:37:32 | 日常
今日は2時から大田区アプリコにて「佐藤梓・増田奈津海サクソフォーンリサイタル」を、5時半からヤマハのアトリエにて「須川門下レッスンリサイタル」と、演奏会のハシゴをしてきた。

美術館のハシゴは体力と気力が持続せず無理なのだが、演奏会ならいくらでも聴けてしまうのは不思議だ。

すっかり帰宅が遅くなってしまったので、また後日感想を書きたいと思う。

小観光に興じて

2008-03-07 22:44:10 | 日常
南古谷にある東邦音大へ合わせの為に伺った際、実は少し早めに出かけて川越の「菓子屋横丁」に行っていた。

川越市街の道路が混雑していた為、たった5分しか歩けなかったのだが、そんな中でもいくつかの駄菓子を買い込んだ。

写真はその買いこんだ菓子。
「ソースせんべい」にはソースがついているが、「梅ジャム」をつけていただいてもおいしい。
自家製の日本一長い「ふ菓子」はテナーサックスの本体より長かった。


アンサンブル・ヴィーヴォ2008

2008-03-06 23:30:27 | 日常
曲名の通り、パズルのような作品の本番が終わった。
本番前に録音して作曲者に聴いてもらおうと思いつつも、忙しさに感けて結局独りででつくり上げた状態での本番だった。
難しい部分もあるが楽しめた。

演奏会としての組み立てもよく考えられたものだった。

舞台裏

2008-03-05 22:11:28 | 日常
昨日の続きで、舞台裏の写真をもう一枚。

見たこともないような珍しい楽器が並んでいた。

終演後の打ち上げには私も参加させていただき、久しぶりによくしゃべり、私も気持ちが少し若返ったような気がした。

第15回東邦音楽大学・短期大学打楽器アンサンブル演奏会

2008-03-04 23:44:09 | 日常
様々なめぐり合わせから東邦音大打楽器アンサンブルの演奏会に招かれて、手厚いおもてなしを受けて演奏会も無事に終了した。
学生の方々のお気遣いと、石内先生のご尽力に深く感謝申し上げる次第である。

第一部は私も客席で拝聴し、いきいきとしたリズム、演奏者のテンションの高さや曲の完成度に感動した。
そんなこともあって、第二部での私の出番では、思いのほか緊張し、本番中に胃が痛くなってしまった。
まだ私にもこのような感覚が残っていたのかと、緊張した状態を楽しんだ本番だった。
本番では見通の良い、良い歩み寄ったアンサンブルが出来ていたように思う。

先程、石内先生とお話しし、「アンサンブルは社会の縮図だ。」とおっしゃっていた。
今日の演奏会では、学生の方々が能動的に行動を起こし、楽しんでいる姿が印象的だった。

写真は舞台裏のひと場面。
雑然としているようで、整理されているマレット置き場。

尚美サックスアンサンブル第20回定期演奏会

2008-03-03 22:34:21 | 尚美
尚美サックスアンサンブルの定期演奏会を聴いてきた。
演奏会の模様はこちら

演奏を聴いてどうこう言うつもりはなく、いつもレッスンや授業でしか顔を合わせない学生の、違った側面を垣間見ることができて楽しいものだった。

毎年恒例のこの演奏会は、現在ご指導にあたっている松雪先生が学生の頃に旗揚げしたもので、今年で第20回という節目の回だった。
ちなみに私は第6回~第9回に参加していた。

あの頃からバリオホールも移転し、時の経つのを感じつつも、学生の雰囲気は昔も今も変わりないと感じた演奏会だった。

D.ギリングハム:スーパーセル

2008-03-02 23:15:26 | 曲目解説
D.ギリングハム:スーパーセル
David R. Gillingham : Supercell

打楽器アンサンブルとピアノ、アルトサックスが入った作品。
ギリングハムは吹奏楽の世界ではお馴染みの作曲家だ。

この「スーバーセル」とはハリケーンの一種で、平和で夢見心地な情景から時速300マイルの嵐が吹き荒ぶ場面へと移っていく。

サックスパートは技術的にはさほど難しくはないが、長いフレーズの持っていき方や、部分的に指を酷使する場面がある。
譜例はサックスパートのものだが、二拍目から三拍目にかけて右手薬指と小指がもつれやすく難しい。
手首の角度や指をしっかり上げることが大事だ。