goo blog サービス終了のお知らせ 

hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

シリーズ3

2007-02-09 22:32:24 | sax_セルマー
先月、野中貿易の方々と会食した際に話題になったのだが、これまでのセルマーの楽器は、新しいモデルが登場したら以前のモデルは徐々にフェードアウトしていくものなのだそうだが、シリーズ2の根強い人気から現在はどちらも生産しているそうだ。
今はあらゆる音楽に対応するために、楽器も多様でなければならないのだろうか。

私は表向きはシリーズ3を使用しているが、実は学生の頃から使っているシリーズ2も未だに使っている。
しかしタンポが古く硬くなってしまっているので、本番には使用せず、練習のときやレッスンで使用するにとどまっている。

ドゥラングルがセルマーの楽器について「様々な奏者の最大公約数である。」とコメントしている。
楽器そのものに強烈な個性は無いが、奏者やマウスピースが変わることで、その人に見合った楽器に変化していくということなのだそうだ。

今後機会を見つけて、セルマーの楽器についていろいろ書いていきたいと思う。


C4

2006-11-27 23:04:45 | sax_セルマー
私がシリーズ3にシフトした当時、この楽器は左手サイドキーがとてもコンパクトにまとまっていた。
それまで私はC4を薬指で押さえていたため、指が収まりきれなくてとても苦労した。

時を同じくして、回りを見渡してみると、C4を中指で押さえる人が大勢いて、そこで私も中指を使ってみたところ、この楽器にぴったりだったのだ。
慣れるまで数週間かかったが、今では損傷ない。

大昔の楽器を見てみると、C1を中指、C2を人差し指、C4を薬指でというように、それぞれのキーに押さえる指が独立していたのだ。
徐々に手のひらの形に合わせて操作しやすいようにキーの形が変わり、その結果、C4を薬指で押さえる名残も消えつつある。

私はどちらで押さえても構わないと思っているが、そのあたりのキーの形は統一してほしいとは思う。

セルマー2

2006-11-08 23:39:56 | sax_セルマー
私はこれまで2枚のCDを出しているが、最初のCD「森の静けさ」ではシリーズ2で、次の「PCF」ではシリーズ3で演奏している。
どちらがどう違うのかなど、よく質問を受けるが、今となってはあまりこだわりはない。

なぜシリーズ3にしたのかというと、4年前のディナンの本選のとき、控え室でジェローム・ラランがピカピカの金メッキのシリーズ3を持っていて、彼が「シリーズ3は素晴らしい楽器だ!」と話していたのだ。
素晴らしいプレイヤーが上手に使いこなしているのを見ると、自分自身も使ってみたくなるのが常ではなかろうか。
また純粋に新しい楽器に興味があったというのもある。

ただシリーズ3に乗り換える際、少し違和感があったのは事実だ。

調整に持っていった際、リペアマンに気になる点を話したら、「楽器が変わったんだから自分自身も変わらなきゃね。」で一蹴されてしまった。
その口調は優しかったが、私はその言葉にショックを受けてしまった。
至極当然のことに私は気がついていなかったのだ。

私はこの楽器を使いこなし、「シリーズ3は素晴らしい楽器だ!」と言えるようになったとき、そこで一つ成長できるのではないかと考えている。

セルマー

2006-11-04 23:16:14 | sax_セルマー
最近、セルマーの楽器についてよく質問を受けるので、今後折にふれてセルマーのサックスについて取り上げていきたいと思う。

クラシカルな世界では現在シリーズ2とシリーズ3が主流になっている。
ご存知のとおり、最新モデルはシリーズ3なのだが、シリーズ2も未だに根強い人気がある。
私は学生の頃はシリーズ2を使用していて、現在は3にシフトしたが、今でも2はよく使う。

よく話題にあがるのが、このシリーズ2と3の違いだ。

今日はまずそのモデルの違いについて。
まず大きく違うのが開発モニターが変わったこと。
シリーズ2ではミッシェル・ヌオー、3ではクロード・ドゥラングル。
この関わった人が変わったことにより、管体の形状など大きく変わったのだ。

追々細かくふれていくが、今日取り上げるのはネック。
2と3ではネックの長さが違うので、間違えてつけてしまうと楽器として機能しなくなるのでお気をつけいただきたい。
3のほうがネックが長いのだ。


写真は今年8月パリのセルマー社にて。
左からジェローム・ララン、パトリック・セルマー社長、私