虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

期待できる「龍馬伝」

2010-01-03 | 映画・テレビ
NKH大河「龍馬伝」第一回を今、見終わった。
大いにいい。期待できる。

土佐の上士と下士の身分差別から語り始める視点もいい。
この視点は今回だけでなく、最後まで維持し続けてほしいと思う。

幕末史は、今まで、たいがい黒船ペリーの外圧から語られるけど、あの倒幕運動を支えた草莽たちには、この身分差別への無意識の反発のエネルギーがあったはずだ。清河八郎、またしかりだ。龍馬は、最後までこの身分差別へのこだわりがあったと思う。

大都会の江戸や大阪では、武士も町人と交わり、めったなことで無礼討ちなどできなかったけど、地方の藩はちがう。はっきりと差別があったと思う。

上士と下士でも差別があったのだから、武士と百姓はその身分差はもっとはっきりしている。宇和島藩などは、幕末になっても、武士は庶民を無礼討ちできたようだ。

その百姓でも、庄屋様に道で会うと、百姓は土下座しなければならなかったそうだ。江戸時代は身分社会だった。そこに視点をあてた時代劇はほとんどなかったけど、こうした視点をとりいれたのがいい。今回だけにしてほしくない。

カメラワークもなかなかいい。福山の龍馬もいい。吉村虎太郎や中岡慎太郎なども出してほしいのだが、まあ、欲をいえばきりがないか。
来週が楽しみだ。