虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

ミステリーの多い多田銀山

2005-11-09 | 日記
多田銀山史跡保存顕彰会発行の「多田銀山・史跡と伝承」という冊子を手に入れた。多田銀山に関する本は出てないのではなろうか。これには、顕彰会の会員が多田銀山の史跡と伝承について書いた60ページほどの冊子で史跡マップもついていて、便利だ。

読むと、やっぱりあそこ(多田銀山)は怪奇な伝説がいっぱい。初めて行ったとき、なんとなく異様な気がしたけど、そうだったのか、と思った(わたし、すごいおくびょうもの)。なにせ、金山彦神社も甘露寺も、見学できる間歩も、だーれもいないのです。あまり、来る人はいないのでしょう。

途中に、中谷工業というのがあるらしく、いったい、なぜこんなところに工業会社が、と思ってあとで、ネットで調べると、梱包の会社らしいけど、それは外面で、実際は、財宝発掘の仕事をしてたりして(笑。中谷工業さん、失礼。冗談です)

登っていくと、左に曲がる坂道があって、左に曲がると、太閤時代の間歩(坑道)や中谷工業もあるはずですが、わたしは、そこでひきかえしました(大きな犬が道で番をしていたこともある)。でも、そのまま左の道を進むと、「墓の元」という地名になっていて、、そこには立ち入らない方がよかったのかも。

ここの造成工事のとき(昭和40年代)、新車のダンプカーが転落。数日後、別のダンプカーで現場に向かったのですが、ダンピカーがぜんぜ動かず、作業ができないことがあったそうな。最近になって造成されたそうだけど、また不幸なことが現場であったそうです。ここは無縁墓がたくさんあったそうで、立ち入るとたたりがあるといわれているそうだ。

そのほか、甘露寺に霊が出たとか、坑道の中で鎧を着た武人がでてきた、とか(最近の話)たくさんミステリーがあるようだ。。首斬り池とか底なし穴、身投げの井戸、死罪人間歩などもある。銀山というのは、過酷な労働で、多くの人々の浮かばれない霊があるのかもしれませんね。ああ、こわ。あるいは、財宝を守るために、人を近づけさせないために、こんな話がある?

多田銀山は謎に満ちています。


人気のないトロツキー

2005-11-09 | 新聞・テレビから
今日の朝日の朝刊にロシアの世論調査で、レーニンの人気第一位という記事が出ていた。ロシアでは、11月の革命記念日は、普通の日になり、祝日ではなくなったそうだけど、その革命記念日に世論調査をしたらしい。それによると、レーニンの肯定的評価は54.5%で、人気第一位だったようだ。トロツキーはというと、
21.5%で、スターリン(37.3%)よりも低く、あの悪魔的怪人物ラスプーチンと同じというから驚く。ま、対象はたった1500人だということで、日本の新聞の世論調査同様、意味のない調査なんだけど。

かつてロシアに革命がおきた当初は、ロシアの革命は、レーニンとトロツキーの革命として、2人は、常に対で登場していたはずなのに、レーニンが神格化され、一方トロツキーは悪魔化された。

レーニンは、写真で見てもはげたおじさんでどう見てもロマンを感じさせる風貌ではないので、ロシア革命には興味を覚えなかったのだけど、トロツキーという人物を知って、やはりロシアにも竜馬や高杉晋作のような颯爽とした英雄がいたのだ(笑)、というミーハー的な興味を持ったことがある。ドイッチャーのトロツキーの伝記を読んだときの興奮は忘れられない。おもしろかった。人気のなさは、不思議なくらいだ。

ロシア皇帝ニコライ2世も世論調査では、40.4%とけっこう高い。ロシアの皇帝制打倒は、別にレーニンたちが始めたことではなく、デカプリストの乱以来の革命派の長い宿願でもあったのだけど。

フランスは、今、暴動の最中だけど、たしかルイ16世の人気、というか肯定的評価は高く、ロベスピエールをふりかえる人は少ないのでしょうね。
フランスの暴動の報道の中で、「革命」という言葉をチラッと想いだしたフランス人っているのかな?