らんかみち

童話から老話まで

新たなる揉みイズム

2014年04月04日 | 暮らしの落とし穴
 耳鳴りがひどくて、もう限界かなぁ、とモミ爺の元へ走ろうとしたら、「あいや待たれい。騙されたと思って、あの按摩さんに行ってみろ」と、紹介してくれる人あり。

 モミ爺では不足なのかというと、そういうわけじゃないけど、溺れそうになったら何でもつかむよね。そんなことで騙されてみようと初めての按摩さんにかかった。

 モミ爺も座頭市の流れをくむ正統派の按摩さんだと思うが、今度の按摩さんも間違いなく正統派だ。モミ爺とは揉む手法も場所も違っていて、優劣を付けるわけではないけど、新鮮に感じるのは事実。

 揉み疲れというのか、帰ってきて倒れそうなほど疲れていた。モミ爺とは違った疲れ方なのは、1時間半も施術してもらったからだろうか。
 モミ爺は繊細なんだけど、こちらはパワーに圧倒される。強ければいいってもんじゃなく、「気持ちいいので寝てしまいそうなのがちょうど良いのです」ということらしい。

 さて、お代のほうは、えぇ? たった3300円ですかぁ! これじゃモミ爺には戻れないよ。あ、正統派っていうのは全盲という意味であって、ただの言葉遊び。