らんかみち

童話から老話まで

村上海賊の娘、講演会を聞いて

2014年04月26日 | 童話
「小説『村上海賊の娘』の世界」と題した、著者の和田竜さんを招いての講演会に出かけた。「しまのわ2014」に関連した事業の一つなので、主催は今治市で愛媛県がバックアップしているんだろう。
 実は2週刊前に「チケットはもうないよ」と聞いたのであきらめていたんだけど、今朝になってチケットの方からやって来た。日ごろの施行の賜か、仏様が実体となって現れるという「本地垂迹」の具体化であると思われる。

 本はまだ読んでないので内容が理解できないかと心配したけど、1000人ほどの聴衆だって読んでないかも知れないと、ネタバレのようなトークはなかった。和田さんの著作秘話みたいな話が中心で、1年間に及ぶ資料の読み込みと分類、関係者や歴史家への取材など、史実に沿ったフィクションであることが伺える。

 有名な演歌歌手が来ても1000人を集めることが難しい田舎で、果たして後援者に恥をかかすことのないような人数が来てくれるか、責任者はずいぶん心配したらしい。
 いつもだけど、「枯れ木も山の賑わい」として、県の職員や市の職員が今日も動員されていた。でも、作品が本屋大賞を受賞したとあって、全国ネットのメディアで紹介され、チケットはあっという間に無くなったらしい。ぼくのところに来たチケットも、「枯れ木」から芽吹いた「ひこばえ」みたいなものだと邪推する。

 ああしかし、作家の苦労話を聞いているだけじゃだめだ、自分も書かないと!

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