らんかみち

童話から老話まで

シャブ食わにゃ、やってられるかい!

2009年01月03日 | 社会
 今朝の朝日新聞によると、交通事故死が1970年のピーク時に比べて三分の一に減り、政府目標を大幅に下回ったそうな。つまり年間に15000人の死者が出ていたのが5000人ほどに減ったらしいです。危険な道路が改善され、飲酒運転の取締りが強化されたのはもちろん、燃油高の影響でマイカーを乗り回す機会が減ったからでしょう。
 
 この数字を発表したのは警察庁ですが、運送会社のトラックが惹き起こす事故は減っているんでしょうか。むしろ増えているような印象を受けるのはぼくだけでしょうか。年末年始の帰省車にトラックが突っ込むような痛ましい事故は相変わらずに思えますが、新聞にはその辺の事情は書いてません。
 
「あなたはシャブを食ってトラックを運転したことがありますか?」
 だれも正直に答えてくれるとは思えませんが、そういうアンケートをドライバーにしてみたらどうでしょう。
 とうに時効だと思うから言いますが、知り合いもそういうことをやっていて、「シャブ食わにゃ、やっとれるかい!」という実情がトラックドラーバーにはあるのだとか。
 
 彼は注射違反でしばらく臭い飯を食った後に更正したんですが、現役で活躍しているドライバーはどうなんでしょう。警察庁は当然こういう実態をつかんでいるんでしょうが、公表したら世間に与える影響が大きくてできないんでしょうか。
 
 それはさておき、交通事故死が減った理由のひとつに、「車を運転したい人が減ったから」というのはないのでしょうか。車を運転するのが格好良かった時代は終わりを迎えようとしているのでしょう。趣味は? と聞かれて「ドライブです」というより、「サイクリングです」といった方が格好良く響く時代ですよね。
 警察庁の発表には、この辺りの事情を差し引いて拍手を送りたいと思います。