北海道美術ネット別館

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バスと列車で後志地方の4館を巡る(1) 

2016年11月26日 23時59分59秒 | つれづれ日録
「公共交通機関でしりべしミュージアムロードを巡る」
というミッションの決行日がいよいよやって来ました。

 といっても

・休日でしかも早朝目がさめた

・吹雪などで交通ダイヤが乱れる恐れがすくない

・週の途中に祝日があったので、それほど疲労がたまっていない

という条件がたまたま重なったのです。


 以前書いたとおり、後志地方には、ふだんでも札幌から気軽に行ける小樽の施設をのぞけば

・木田金次郎美術館(岩内)

・荒井記念美術館(同)

・西村計雄記念美術館(共和)

・小川原脩記念美術館(倶知安)

・有島記念館(ニセコ)

の五つのミュージアムがあります。
 このうち、荒井記念美術館は冬季休館中です。


 4館すべてをバスと列車で回る行程をシミュレートしたところ、前述のとおり、まず、岩内行きの都市間高速バスに乗って

 共和→岩内→ニセコ→倶知安

と回っていくルートと、最初にJRで倶知安へ行く

 倶知安→ニセコ→共和→岩内

と回る行路があります。

 じつは、岩内行きの「高速いわない号」第1便と、小樽行きの列車は、いずれも午前7:05発です。どちらから攻めてもかまわないのですが、今回は倶知安を最後に持ってくることにしました。
杉山留美子展を、時間に追われずにゆっくりと見たかったのです。

 結論からいうと、西村計雄は山岸正巳と見比べながら鑑賞できるのがおもしろく、木田金は、画家の蔵書を通じて木田の交友関係を探っていく展示が非常によかったです。学芸員の創意工夫を、今年これほど感じた展覧会はありませんでした。
 有島は、ミュージアムロードでここだけ仲間はずれにしても悪いかなあと思って日程に組み込んだのですが、特別展は何もやっていませんでした。

 小川原脩記念美術館で開かれている杉山留美子展は、初期から晩年までの作品を並べた、筆者が見た範囲では初の展示で、計20点あまりと、それほど大きな規模の展覧会ではないのですが、やはり作品のすばらしさは光っていました。



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