台湾ワン!(Taiwan One!)

台湾にまつわる様々な話、中国語教室の出来事、日々の生活...

台湾の年越しのもちはどんな味?

2007年02月27日 | 台湾の話
日本で年越しの「おもち」というと、白くて味がないイメージだが、台湾ではどうだろう?

実は台湾の「おもち」はしょっぱいものと、甘いものの2種類。どちらも「拝拝」(bai4 bai 祭る)が済んだらその日でもすぐに食卓に出せる。形は円満を象徴する円形が多い。ちなみに年越しのおもちは、台湾語では「年{米果}」と書き、「ni gue」と発音する。

しょっぱいものは大根もちに似て、具として炒めた干しえびや肉、ネギ。食べ方は大根もちと同じでフライパンに油を軽くひき、両面を香ばしく焼いて、食卓でソースをつけて食べる。




甘いほうは白と茶色の2種類、白砂糖で味づけたら白で、黒砂糖で味付けたら茶色になる。具なしが一般的。食べ方は短冊に切って、水で溶いた小麦粉を絡めて油で揚げる。揚げたては外の衣がカリカリで、中がとろり。(ヤケドに注意)
午後小腹が空いたとき、おやつ代わりに母がこれを揚げることが恒例で、甘い香りに誘われ兄弟が群がって勢いで食べて、あとで決まってお腹の中で膨らんだおもちに後悔する。




食べ物であふれている今の世の中、あらためて「年{米果}」が貴重な「おやつ」時代を思い出しながら、あまいもちをほおばりながら「これがホントに最後の一個だ」と自分に言い聞かせる。


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