森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

小林佐兵衛

2012-05-11 05:42:55 | 日々の写真
 司馬遼太郎の小説「俄」は明石屋万吉の物語だ。
〈わいの生涯は一場の俄や……〉どづかれ屋から身を起した不死身の万吉は、“金こそ命”のド根性と勘で、侠客明石屋万吉となり、米相場破り、果ては幕末維新の騒乱に、親分から侍大将となり、場当り的に生き抜く。その怪ッ態な男の浮沈を、独得な史眼でとらえた異色の上方任侠一代。

 この木像は明石屋万吉、後の小林佐兵衛翁である。初めに観たときはわけがわからなかったが、次第にわかってくると親しみが沸いてくる‥来宝したタナゴさんと一緒に行った時の写真だ。

 どづかれ屋とは、子ども達の賭場?でお金の上に万吉が上から多いかぶさって、いくらどづかれようとも動かずに、そのお金を持っていく・・商売?のことだ。いくらどづかれても動かないので最後は気味悪がられてしまったのである。ここまで根性はないが?私もこういうしつこさはある。今はある意味で泣き寝入りの時代なので‥その裏返しで過激でタカ派的なものがよく見えるのかもしれない。
 弱くてもろいものは肩身が狭い‥
コメント
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