Asian Railway Plaza

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103系を求めて西へ

2012年08月16日 07時29分23秒 | 他線区の103系
PNRの話題を3回に渡って述べて参りましたが、本日から国内の話題について述べていきたいと思います。
この8月に入ってから仕事も落ちつき、時間的に余裕が出てきましたので、今月の4日~6日にかけて、いまだに現役で走っている103系を求めて広島、大阪へ行って参りました。地元の町田を通る夜間高速バスを利用し福山で降車したのち、18きっぷを利用してまず向かったのがいつものことになりますが広島でした。広島に着いて驚いたのは末黄色と呼ばれるJR西日本で進めているコスト削減のための1色地域色化が進んでいることで、115系ではかなりの数でこの色の車両が多く、瀬戸内色と呼ばれるクリーム色に青帯の車両はすっかり少なくなったような気がします。また、主に可部線で使用される105系についても広島色と呼ばれる白色に青帯と赤帯のカラーの車両が多いのですが、比率的には115系に比べて少ないと思いますが末黄色が登場しており、このおなじみの広島色は数年以内で見られなくなることが予想されるため、可部線の安芸長束へと行ってみることにしました。
するとまず目撃したのが後追いになりますが、下の写真の広島色+末黄色の4両編成で、早速このような末黄色への過渡期の姿を撮影できました。
いずれはこの広島色は見られなくなり、全て末黄色に変更され、私としては更に広島へ行く気力が失ってしまうのではないかと思われます。


その後は、3両編成の103系が3本、辛うじて広島地区に運行されていますが、その姿を撮影すべく、定番になりますが呉線の新広~安芸阿賀間の黒瀬川へ向かいました。3本ともに写真のとおり瀬戸内色であり、現在ではこの広島にしかありませんが分散クーラーのWAU102を搭載し、近年、トイレ設置工事が実施され、かなり貴重な存在となっています。
今後、この103系にも末黄色が登場するのか、それともこの103系だけは瀬戸内色のまま残るのか気になるところですが、いずれにしてもこれらの103系、製造から約45年になりますので、別の車両に置き換えられてしまうのではないかと心配しております。


広島地区で活躍する103系は主に呉線の快速「安芸路ライナー」で活躍しますが、今年3月のダイヤ改正で停車駅が変更され、改正前では天神川に停車していたものの改正後では通過となり、また、山陽線との分岐駅である海田市と吉浦に停車するようになりました。また、快速「安芸路ライナー」の運行間隔がほぼ30分毎となりましたが、その分各停が30分毎から1時間毎となってしまい、快速の停車しない駅では不便になってしまいました。
ということで、黒瀬川での撮影後、どこで撮影しようかと思っていたところ快速の停車する坂で下車し、これも定番になってしまいますが、下の写真のとおり国道の歩道橋から撮影してみました。
ここは大型のトラックが通過すると列車を被らせてしまうため運しかないのですが、ご覧のとおり列車のうしろにちょこっとトラックが写っており、完璧な写真を撮るのであれば何回も足を運ぶしか方法がないようです。


ある程度103系を撮影したのち、可部線の上八木~中島間の太田川橋梁へ行ってみました。
かつてでしたら4両編成の103系が撮影できたのですが、現在では4両編成の103系は廃車され、D編成の3両編成も可部線では運行されていないようですので、103系好きな私としては寂しくなりました。何が走っているのかとちょっと来てみましたが103系の代わりに現在では113系が多く乗り入れるようで、カフェオレの113系の姿も見られました。


また、この撮影地では夕方が順光となりますが、西側に山があるため4日の時点で17時30分頃には山の影になりましたので、この季節17時以降の撮影はきびしいかもしれません。


8月6日の広島平和記念式典やプロ野球がちょうど開催されていたため、広島での宿泊はほぼ無理かと思い、4日夜は岩国に宿泊し、5日朝は山陽線内で103系を撮影してみることにしました。山陽線内では唯一103系が広島(1921M)岩国(1923M)由宇、由宇(538M)岩国(540M)広島の列車に充当されることから、その姿を狙うことにしました。
まずはこれも定番ですが大竹駅の近くから狙ってみました。


そして、大竹駅まで走って後続の列車で乗り継いで、由宇からの折り返しを南岩国駅から狙ってみました。
この列車はご存知の方も多いかと思いますが、上下線ともに岩国駅で列車番号を変え、15分ほど停車しますので、撮影&乗車を楽しめる列車で非常に有難い列車です。


ちょっと話しが長くなってしまいましたので、あとは短めにまとめます。
5日夜、大阪に移動し、6日朝はこれも私のいつものパターンになりますが、関西線から乗り入れるウグイス4+4の区間快速103系を撮影してみました。


その後、東海道線の塚本駅へ移動し、205系の並びが撮影できるのかと期待しておりましたが、下り列車が遅れて来たものの何とか撮影できました。
右側は更新車で、今後、他の3編成にも更新工事が施行されると思いますので、このカラーバージョンでオリジナルの姿は貴重になるかと思います。
また、皆さんご存知かと思いますが、この205系は平日の朝のみの運用であるため活躍の場が少ないようですが、今後も東海道・山陽緩行線に引き続き充当されるのか、それとも他の路線で運行されることになるのか注目しております。




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2 コメント

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いつまで見られる103系? (尾崎俊史)
2012-08-16 22:59:44
私の住んでいる新潟では115系がメインで、E127系は少数派とは言え、いずれ115系の置き換えとして211系が転属するのでは?と言われています。一方で、今回管理人さんの行かれた広島や岡山のJR西日本地区の状況を見ていると、103系や113系や105系と言った旧国鉄車ばかりで、未だに置き換えが進んでいないのが信じられないです。いずれ221系がやって来るのか、はたまた東日本か東海から中古車を購入するのか分かりませんが、そろそろ置き換えを考えなければならない時期には来ているのは確かです。
ただ、アーバンネットワーク地区の方が最優先で、地方まで廻らないのを見ると、西日本の厳しい台所事情が見えるのも事実です。

103系が東京から見られなくなり、大阪や広島で活躍している車両もいつまで見られるのか分からない今、ファンとしては寂しさを感じると共に、利用客から見ると「おんぼろ電車はこりごり、新型に交換して。」という声が聞こえてきそうで、複雑な心境になった今回の記事でした。
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今では古い車両に愛着を感じます (井上)
2012-08-17 10:14:58
尾崎様、こんにちは。
私が子供だった昭和40年、50年代では通勤形でしたら101系や103系、近郊形でしたら113系や115系、415系などカラフルな車両が全盛の時代で、その当時残っていた73系や80系などの旧型車両が来ると乗車することを敬遠していました。やはり私は子供の頃によく見慣れてきた車両に憧れ、愛着を感じていますので、今では地方で活躍する国鉄型の車両を追いかけるようになりました。それぞれの年代で好きな車両が大きく分かれるようで、私より年配の方は吊り掛け電車の旧型車両を好む人が多く、20代ぐらいの方であれば209系やE231などの車両を好む傾向にあり、私自身は先程も申し上げましたように私が子供の頃全盛であった車両を好んでいます。
国鉄時代、JR時代もあまり変わらず大都市部の路線に新型車両を投入する傾向が続いており、大都市部に在籍していた古い車両は地方へ転出され(よく都落ちしたと言っていましたが)、気候的にも地形的にも条件が厳しい地方で今でも頑張っている姿を見ると嬉しくなります。
ですので、近年では地方で活躍する103系や115系などを追いかけることが多く、広島や長野、尾崎様の地元である新潟へも行く機会が多いですが、あと5年ぐらいすると国鉄型も一掃され、211系や新型車両に置き換わってしまい、私の好きだった車両は写真の中でしか見れなくなるのではないかと寂しく感じております。
国鉄時代、JR民営化当初の頃、私の地元である南武線の中原電車区にお邪魔していましたが、検修の担当者から「平成3年度も205系を南武線に投入し、205系に統一する予定なのだが、君はどう思う?」と言われたことがあり、私は即座に「できればこのまま半分は103系が残ってくれると嬉しいのですが」と言った覚えがあります。私の念願が叶ったのか22年という長い間103系が活躍しましたが、一方、ジャカルタへの103系追加譲渡(2004年当時)や113系譲渡が叶わず残念な結果になったこともありました。(すいません、あまり譲渡関係には触れないように心がけているのですが)
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