Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

フィリピン国鉄-Tutuban~Caloocan整備状況

2010年10月22日 00時03分19秒 | フィリピン

仕事の方が連日忙しいため、ブログの更新がご無沙汰になってしまいましたが、今後も忙しい状況は変わりませんので、時間があるかぎり少しでも8月から9月の東南アジア訪問の記事を掲載していきたいと思います。

本日はフィリピン国鉄の記事を少々述べていきたいと思いますが、まだ列車が運行されていないTutuban~Caloocanの区間(約5.8km)について、簡単に述べたいと思います。
1992年の時刻表を見るとこの区間には、Caloocan~南線方面(5往復)及びTutuban(2往復)へと1日計7往復の列車が運行されていました。また、北線方面へはMeycauayanまで朝夕それぞれ1往復の計2往復が運行されていました。
現在、この区間には列車が運行されていませんが、Tutuban~Alabang間とともにNorthrail-Southrail Linkage Project Phase1区間として、駅施設、軌道強化などの整備が行われており、近々に列車が運行されるものと思われます。
Tutuban側とCaloocan側の整備状況を観察してみることにしましたが、以下のような状況になっております。

Tutuban側には南線と交差する付近においては、デルタ線が形成されていますが、それぞれ新たにレールが敷設されると同時にコンクリート枕木化が行われておりました。
下の写真はTutuban方面から撮影したもので、右側の線路が南線(Blumentritt方面)、左側の線路がCaloocan方面です。


下の写真はBlumentritt方面から撮影したもので、左側の線路がTutuban方面、右側がCaloocan方面です。


続いてCaloocan駅へ移動してみましたが、以前、フィリピン国鉄の駅があった付近にはNorth Railの敷設工事が行われていました。気になるゲージですが、やはり標準軌(1435mm)として敷設され、North rail用に用意したJR九州からの12系は、この路線に運行されることはどうも無理のようです。
工事現場の方に伺ったところ、現在North Railとして整備しているところは、この付近だけとのことでした。


Gen. San Miguel Ave.(Samson Road)を挟んで南側直近にはフィリピン国鉄用のCaloocan駅の設置工事が行われていました。このフィリピン国鉄のCaloocan駅からNorth RailのCaloocan駅までの距離は約250から300mです。この駅は一時的な駅として利用されるようで、North Railの開業と同時にフィリピン国鉄はNorth Rail用の駅が使用されるものと思われます。
また、フィリピン国鉄用の駅の南西側にはCaloocan工場が立地します。Caloocan工場の内部については、後日ブログに掲載したいと思います。


下の写真はCaloocan駅の計画図です。(DOTCの資料から)


Caloocan駅から僅か約800m南側のP.Burugosの踏切直近に新駅が設置されています。話によると市役所が近いことから設置されたとのことです。


おおよそレールの敷設も終了していますので、近々に列車が運行されるものと思われますが、マニラ地区のコミューター用の車輌が不足気味であり、早急に車輌を調達する必要性があるかと思います。

また、時間がありましたら、フィリピン国鉄の話題は述べていきたいと思います。