Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

ジャカルタ203系運用情報

2013年12月19日 17時44分34秒 | インドネシア
一昨日、昨日は103系と205系について報告しましたので、今回も同じJRの203系について簡単に報告します。
2年前の2011年に203系5編成50両が譲渡され、すっかりジャカルタの街に溶け込んだ印象を受けますが、現在、203系は8両編成として使用され、あまりの中間車ユニットはDepok車庫に留置されています。

下の写真は環状線からBogor方面に向かう203系をManggarai駅付近で撮影したもので、203系に限らず独特の黄色の行先表示を掲げて走っています。Bukit Duri車庫には多くの黄色い行先表示板が用意されていましたので、今後は多くの列車に掲げられるのではないかと思われます。
なお、撮影する上では最も有利なこのManggaraiのお立ち台、PKDや駅員に見つかると「許可証を取ってください」と言ってきますのでご注意ください。


203系の運用表上では基本4運用が設定されており、103系と同様に中央線・Bogor線系統と環状線・Bogor線系統に運用されていますが、ジャカルタ滞在中においてはBekasi線に203系が運行されていました。

下の写真はJatinegara駅付近を走るBekasi線の203系で、運用表上ではBekasi線には203系の運用はありません。
なお、写真の203系はマト51編成で、帯の黄色が剥がれてしまい、元の色であるエメグリ塗装がすっかり見えてしまっています。


203系の運用は基本的に以下のとおりですが、他の形式と同様に常にこの運用に充当されるとは限らず、列車の遅延、故障などでも運用が変更されることが多くありますのでご注意ください。
(Jak=Jakarta Kota、Dp=Depok、Bjd=Bojong Gede、Boo=Bogor、Jng=Jatinegara、Du=Duri)

運用番号18
Boo5:48→Jak7:09 7:21→Boo8:42 9:08→環状線経由→Jng11:05 11:21→環状線経由→Dp12:56 13:13→環状線経由→Jng14:46 14:56→環状線経由→Boo16:59 17:35→Jak18:57 19:12→Boo20:34 21:05→Jak22:26 22:39→Boo0:00

運用番号19
Dp5:46→Bjd5:57 6:07→Jak7:16 7:21→Dp8:22 8:38→Jak9:34 9:51→Boo11:12 11:35→環状線経由→Jng13:33 13:53→環状線経由→Boo15:52 16:31→Jak17:52 18:02→Boo19:23 20:08→Dp20:32

運用番号20
Dp5:10→Boo5:34 6:02→環状線経由→Jng8:00 8:09→環状線経由→Dp9:42 9:52→環状線経由→Jng11:25 11:35→環状線経由→Boo13:34 13:58→Jak15:19 15:34→Dp16:30 16:41→Du17:37 17:49→Boo19:08 19:54→Dp20:13

運用番号23
Dp5:30→Boo5:54 6:26→環状線経由→Jng8:26 8:40→環状線経由→Boo10:39 11:01→環状線経由→Jng13:01 13:16→Boo15:15 15:44→Jak17:07 17:16→Boo18:37 19:10→環状線経由→Jng21:08 21:30→環状線経由→Dp23:04

下の写真はManggarai駅南側のBogor線で撮影したもので、この付近でも稀にPKDが居ることもあります。Bogor線から環状線に入る列車は基本的にJatinegaraまで行きますので、1つの列車を追いかける方はその後Jatinegaraで撮影するのも良いかもしれません。


下の写真はBogor駅ですが、どの列車も折り返し時間がおおよそ20~30分ありますので場合によってはツーショットが楽しめるかもしれません。ただしPKDにはご注意ください。




ジャカルタの205系、いよいよ運用開始か?

2013年12月18日 18時26分42秒 | インドネシア
昨日はジャカルタで活躍する103系について報告しましたが、本日は今回の遠征のメインとも言っても良い205系について報告します。
11月3日に205系30両が到着したのを皮切りに遠征時までに計3隻70両が到着し、そしてつい最近、4回目の計30両が到着し、合計10編成100両に至っています。到着別の編成内訳は1回目がハエ7,15,11、2回目がハエ25,14、3回目がハエ13,24、そして4回目がハエ4,26(オール4扉),23でありますが、私がジャカルタに滞在していた時点(12月9から11日)での各編成の状況は、1回目に到着したハエ7,15,11の3編成が整備を終え、ハエ25が整備中で、これらの編成はDepok車庫におりました。ハエ13と14はBukit Duri車庫、ハエ24はBalai Yasa Manggaraiに留置され、それぞれ整備待ち状態でした。

下の写真は転入整備を終えたハエ15と11で、KCJカラーになってもあまり違和感がないようです。


Tcには10号車を示すKCJ独自の号車番号のステッカーが貼付けられており、運用開始時から8両編成ではなく、10両編成で使用される予定です。
運用区間については、基本的に中央線・Bogor線系統と環状線・Bogor線系統に投入される予定で、Jakarta Kota駅については、11番線及び12番線は8両までの有効長にしか対応されていませんので、運用開始時には9番線と10番線を使用する予定ですが、信号設備が10両対応でありませんので、臨時的に何らかの措置が取られるものと思われます。


KCJのロゴマークも取り付けられ、低床ホーム用に中間の2つの側引戸下にはステップが取り付けられています。


6扉車についても中間の4つの側引戸下にステップが取り付けられています。
編成の構成については埼京線と同じ組成となっており、このまま使用されるものと思われますが、各編成の向きは統一されていません。(逆向きもある)
また、6扉車の椅子使用は常時使用されるものと思われますが、この点については担当者には質問しておりません。


Depok車庫の奥の方を覗いてみるとハエ7が整備を終え、ハエ25が整備中でした。
このような姿は今でしか見られないのは残念ですが、103系譲渡時のように元のカラーで運用されると趣味的に面白いのですが実現は無理でしょうね。


反対側を見るとハエ25の前面にはKCJカラーが施されておらず、夢のKCJカラーと埼京線カラーのツーショットが見られました。


下の写真は翌日もDepok車庫にお邪魔させていただいたのですが、ハエ25は埼京線カラーからKCJカラーへの変更が実施されている途中で、赤鬼状態になっていました。


ハエ25の中間車はというと整備途中ですが、このようなカラーリングも見れました。


一方、ハエ13と14はBukit Duriに留置中で、いずれは整備を受けるためDepokへ移送されるものと思われます。


205系の営業開始時期については、私がジャカルタに滞在していた時点では12月15日から2編成が使用開始される予定と複数の担当者から聞いておりましたが、現時点では営業されているという情報は受けておりません。いずれにしてもそろそろ営業開始が近いのではないかと思いますが、10両編成が運用開始されることによってJakarta Kota駅では暫定的に9番線と10番線しか使用できず、Manggarai駅についてもホームの中央付近に2箇所の線路を横断する通路がありますので、混乱を来す可能性もあり得るのではないかと個人的には想像しています。
今後の予定としては、Jakarta Kota駅の11番線及び12番線は来年2月頃までに10両編成に対応すべく工事を完了させるとのことで、3月までには譲渡予定全ての計180両の転入整備を終える予定のようです。

来年の春頃には205系が頻繁に走っている姿を見ることができるのではないかと想像していますが、譲渡から10年も経つ都営6000形や103系の去就も気になるところで、これらの形式もまだまだ活躍してほしいと個人的には願っています。

最後に今回の各車庫への訪問は、事前に許可証を入手の上、撮影を行っています。

ジャカルタ103系運用情報

2013年12月17日 22時16分37秒 | インドネシア
またまたのご無沙汰になってしまいましたが、実は今月6日から15日にかけて子供と妻のいるマニラを訪問し、そのついでに足を延ばしてジャカルタに丸3日間行ってきましたので、これからその遠征の話題をお届けしたいと思っております。
まず、成果から述べますと今回のミッションはジャカルタの103系の運転士、並びにマニラのPNR203系の運転士のレポートをお届けすることを予定しておりましたが、ジャカルタではSerpong線で発生した列車とタンクローリーとの衝突事故により、乗務員室乗車の許可を受けることができず、マニラにおいてはPNRのクリスマス行事と重なり、こちらも乗務員室乗車の許可が得られませんでしたので、残念ながらこれらのレポートは次回へ持ち越しということで、いつもどおりの運用状況を述べることにとどまります。
また、ジャカルタにおいては今回の目玉である205系についても、後日、103系運用情報に続いて説明等を行っていきたいと思っています。


それでは私が最も注目しているジャカルタの103系から簡単に運用状況などを説明していきたいと思います。
ジャカルタでは9日から11日まで丸3日間滞在しましたが、103系8両編成1本が毎日運用されていました。
その編成は以下のとおりです。(編成の向きが逆の場合もあります)
←Jakarta Kota/Jatinegara T'c597 T246 M'231 Mc105 Tc359 M654 M'810 T'c384 Bogor→

運行区間はJakarta Kota~Bogor間とJatinegara~環状線経由~Bogor間で運用されており、毎日同じ運用には充当されていませんでした。
PT.KAIの運用表での103系運用は以下が基本ですが、車両故障、遅れ等のトラブルがあるたびに違う運用に充当されることが多くあります。
(Jak=Jakarta Kota、Boo=Bogor、Jng=Jatinegara)
Boo6:19→Jak7:41 7:51→Boo9:13 9:41→環状線経由→Jng11:39 11:59→環状線経由→Boo13:58 14:24→Jak15:45 15:58→Boo17:19 17:58→Jak19:19 19:43→Boo21:04


滞在2日目の10日朝方は窓ガラスが割れるトラブルがあり、急遽Bukit Duri車庫に収容されました。


検査からおおよそ2年も経っていますので、シートに汚れも目立ち始め、東急車の一部ではシートが破れている車両も見受けられました。


運用に充当されていないもう8両は全てDepok車庫に留置され、運用に充当されている気配は見られませんでした。
Tc815 M752 M'2009 T'c822の編成は見た目の状態はよさそうなのですが、問題があるのかどうかわかりません。


この編成のTc822前照灯下部は煎餅のように外板が膨れあがっていました。


一方、もう4両編成のMc153 M'321 T210 T'c632はEkonomi車両と203系中間車に挟まれて留置され、長い間動いている気配がありませんでした。
これらの運用についていない8両は今後も使用する予定があると一部の社員は述べていましたが、今後、多くの205系が活躍するに従い本当に復活するのかどうか気になるところです。


しばらく使用されていないこともあり、錆や黒ずみが目立つようになりました。


今回は103系の運用状況等について簡単に報告しましたが、後日は205系について報告させていただきたいと思っています。

Selamat datang ke Jakarta. 205系、ジャカルタに到着

2013年11月04日 23時27分38秒 | インドネシア
またまた更新がご無沙汰になってしまい申し訳ありません。
前回の更新から1ヶ月以上が過ぎてしまいましたが、リンクさせていただいているパクアン急行様のJABODETABEK COMMUTERS NEWSのご報告のとおり205系の第1陣30両が11月3日、ジャカルタのTanjung Priok港に到着し、早速、車両が陸揚げされました。
陸揚げされた車両はレールの上に乗せられ、その後Balai Yasa Manggaraiに運び込まれたようで、今後、転入整備が行われるものと思われます。
KCJ管内は現在のところ有効長10両編成対応化工事が実施されているものの完全に完了しておりませんので、当面8両編成として使用されることが予想されますが、ご存知のように譲渡車両には6扉車が含まれていますので、これらの6扉車を含めて組成されるのか、それともMGの付いていないMM'ユニットを組み込むのか注目されます。
また、帯の色も従来の埼京線のラインカラーである緑からKCJの標準色である赤と黄色に変更されるのか、先頭車には女性専用車を示す装飾がされるのか、こちらも気になるところです。

(写真はBpk.Suroさん所有)

ところで、先日10月14日に譲渡される205系を見に新潟東港に行って参りました。
第1陣の205系30両は敷地内の西側に2列に15両ずつ並べられており、東側に第2陣の車両が並べられ、ちょうどこの日の深夜に新津からトレーラーで運び込まれた車両もありました。




9月以降、ジャカルタへの譲渡に向けて頻繁に新潟に205系が運び込まれ、今後もそのような動きがあるものと予測されますが、気がついてみれば埼京線で活躍する205系も8編成となり、全体のうちの1/4までに急激に減り、いよいよカウントダウンの時期に近づいてきました。同時に横浜線用のE233系のお目見えも間もなくではないかと思われますが、横浜線の205系や南武線の205系もジャカルタへ譲渡されることになるのか気になるところです。


205系第2陣20両のジャカルタ到着もあと1週間ぐらいかと思いますが、私もマニラに居る子供や妻に会いに行くついでに、少し足を延ばしてジャカルタに訪問し、205系の動向や去就が気になる103系の状況を確認しに行ってみたいと思っております。

ジャカルタの新塗装を考える

2013年06月30日 20時44分03秒 | インドネシア
本日、6月30日から埼京線では新型車両のE233系が運行されましたが、来年1月頃までには全ての205系がE233系に置き換わり、その後においても横浜線に順次E233系が導入されることから、205系の動向が注目されています。今後、これらの500両以上にもなる205系が地方へ転出となるのか、他の鉄道会社へ譲渡されるのか、それとも廃車になってしまうのか公式的な発表はいっさいありませんが、地方へ転出するにしても500両にもおよぶ車両数は必要でないと推測されますし、ジャカルタの現地メディアの報道では情報の内容にバラツキがあるものの、今年(来年分も含めて?)は180両、その後においては2018年までに毎年約160両を日本から中古車両を投入するということが報道されていますので、ジャカルタ(KCJ)に導入されるとしたらこの205系が最有力ではないかと個人的に推測しております。
205系のKCJへの譲渡が実現されるのかどうかわかりませんが、少々時間がありましたので、簡単ながらジャカルタ塗装を考えてみました。
現在、KCJ所有の車両については赤と黄色が採用され、PT.KAIの車両については青と黄色が採用されていますので、下のようにそれらの色を踏襲してみました。


前面全体を現在採用しているKCJカラーで覆ってしまうとメトロの6000系や7000系のようにあまりにも度派手になってしまいますので、帯部分に色を付けるほうがシンプルで良いのではないかと思っていますが、インドネシア人にとっては日本人には考えられないセンスがありますので、インドネシア人のセンスを考慮しながら他にいくつかのデザインも考えてみたいと思っております。

また、ジャカルタの103系ですが一昨年の夏から2代目青系塗装から東海色へと変更されましたが、またまた検査時期も近づきつつあるということで、いくつかのデザインを考えてみました。
私自身のオリジナルデザインはありませんが、左から115系にも採用されている長野色、私の地元を走る神奈中色、播但線でおなじみのワインレッド、PT.KAIの標準色です。次回検査時期に関して詳しいことはわかりませんが、検査時期が迫っているようでしたら早急に他のパターンも作成し、PT.KAIにいくつかのデザインを提出して、前回の東海色と同様に採用されることを願っております。


最後に、つい先日の現地の新聞発表によりますと2014年からKCJ管内のコミューターは10両化が実施されるとのことです。
205系が譲渡された場合においては、埼京線10両編成は問題ないかと思われますが、横浜線は8両編成ですので、足りない2両をどのように解決するのか、6扉車の動向なども気になるところです。
また、皆様にお願いですが、この記事については私の推測のもとで書いたことですので、この件に関して関係する鉄道事業社への問い合わせはご遠慮ください。



Dipo Bukit Duri訪問

2012年10月15日 01時35分13秒 | インドネシア
昨日のDipo Depokに引き続き、本日はDipo Bukit Duriについて、簡単に車庫の様子を報告します。近年、輸送需要が増大するジャカルタ首都圏において、2007年にDipo Depokが完成したことにより、抜本的な輸送力増強が可能になったのですが、Dipo Depokが完成する以前は南武線の中原電車区よりも手狭なDipo Bukit Duriが主たる車両基地でありました。私は103系がジャカルタに譲渡されたのをきっかけに2005年5月初めてDipo Bukit Duriを訪問したのですが、訪問する前はこのDipo Bukit Duriがどこにあるのかよくわかりませんでした。 駅員に聞くとManggarai駅の近くにあるというのですが、駅名でもないBukit Duriが本当にManggarai駅近くにあるのか半信半疑でManggarai駅を降りて、オジェックと言われるバイクタクシーに股がり、初めてこの車庫を訪問しました。
当時、入口の警備員に車庫内で撮影したいと告げると簡単に担当者のところに案内され、車両のことやJabotabek管内の鉄道について丁寧に説明していただき、車庫内の車両の撮影も勝手に撮り放題でした。また、103系もこの車庫を主なねぐらとしていたことから、その後もよく訪問させていただき、PT.KAIの方々と仲良くなるきっかけができた訳ですが、今やその方々たちは管理職レベルまでに昇進し、車庫内や工場内での撮影が厳しくなった現在でも有難くもてなしていただき、大変感謝しております。

Dipo Bukit Duriの昔の話しはともかく、今回も先月27日にこの車庫におじゃまさせていただきました。30分程、いつもお世話になっている方々と雑談したあと、車庫内で撮影させていただきました。車庫の入口には都営6217F先頭改造車とマト69(Tc203-109~)の姿が見られました。


上の写真の左側にメトロ6000系の姿が見えます。この編成は6107Fで今年の4月にジャカルタに到着しましたが、このブログにリンクさせていただいているパクアン急行様の「JABODETABEK COMMUTERS NEWS」でご報告されているように、1編成まるごと女性専用車という前代未聞の編成が登場し、10月1日より日曜日・休日を除く毎日運行で、Jakarta Kota及びJatinegara(環状線経由)~Bogor間に4往復設定されました。この編成、日中も運行されており、女性と乳幼児のみが乗車できるという列車ですが、日本の鉄道会社でこのような列車を運行させたら、やり過ぎという反対意見が多くなりそうで、差別問題にもなりかねません。
なお、左側の奥の車両は都営の6177F先頭改造車です。


続いて車庫の奥には4両編成のHitachiとKRL-Iで、Hitachiは運用表上では1運用のみJakarta Kota~Bekasi間に設定されていますが、ジャカルタ滞在中には運用に充当されていることを確認しておりません。一方、KRL-Iは2編成が留置されており、推測になりますが1編成は環状線のManggarai~Tanah Abang・Angke間に運用されているものと思われます。


修繕庫を覗いて見ると先程の6107Fとともに一緒にジャカルタ入りした6123Fが転入整備を受けており、下の写真のように5両、5両で分割され、先頭車同士が向かい合わせた状態で留置されていました。


最後は都営の6201Fだったかと思いますが、この編成も緑+黄色帯であり、次回の検査では青+黄色帯に変更されるものと思われます。


以上、今回ジャカルタでの滞在はまる2日間と短く、KCJ管内の様子を万遍なく観察できませんでしたが、次回、ジャカルタへ行くことがありましたら、今回乗車できなかったSerpong線やTangerang線などもじっくりと観察してみたいと思っております。

それにしても今回はマニラ、ジャカルタと訪問し、フィリピン語とインドネシア語で現地の方々と会話をしたのですが、10年以上勉強していても必要最低限の会話ぐらいの語学力しかなく、今回同行させていただいた日本人の方々にご迷惑をおかけした場面もあったかと思いますが、あらためて初心に戻ってもっと言葉を勉強し、スラスラと会話ができるように努力すべきと感じたしだいです。

本日にてジャカルタレポートは終了し、南武線や横浜線など私の地元の話題を今後提供していきたいと思います。

Dipo Depok訪問

2012年10月14日 10時11分44秒 | インドネシア
先日、報告しましたBalai Yasa Manggaraiに続き、本日はKCJ管内で最大の車両基地Dipo Depokのことについて簡単にご報告します。
Balai Yasa Manggaraiをあとにした我々日本人3人とKRL-Mania2人はManggarai駅に戻り、同行していただいたKRL-Maniaの2人はともに用事があるとのことで、我々日本人だけでDipo Depokを目指すことにしました。20分ほど駅で待っているとKCJカラーになった203系がBogor線ホームに到着し、今回初めてジャカルタで203系に乗車できました。乗車する車両はもちろんモーターの付いている車両で、先日のマニラに続いてジャカルタでも203系に初乗車でき、乗り比べが出来たのですが、PNR(マニラ)のほうはあくまでも客車扱いということもあり、死重と言えどもモーターの音はほとんど聞こえませんでした。しかしながら、ここジャカルタの203系は常磐線時代と変わらずに電車として使用されているため、モーターの音がそのまま聞こえ、1本のレールの長さが日本の標準よりも長いため、ジョイント音が不規則に聞こえて、モーター音と独特なジョイント音が見事にマッチしていまいした。
Depok駅に到着し、ひたすら車庫への引込線沿いを1kmほど歩いて行くとDipo Depokのゲート入口に到着しました。KRL-Maniaが同行していれば彼らに説明などを任すのですが、我々日本人のみですので、ゲートの警備員にまずはPT.KAIの偉い方に前日書いていただいた許可証を見せ、車庫内で撮影させていただきたいということを私がたどたどしいインドネシア語で説明しました。するとこの車庫の事務所の担当者に許可を得てくださいということで、その事務所を目指すことにしました。その事務所はゲート入口から1km以上離れた車庫の奥の方に位置しているため、暑い炎天下、留置線の脇をてくてくと歩いて行きました。事務所に到着してみるとその担当者は昼食中ということで、近くにある食堂で我々も昼食ということになり、しばらく休憩したのち、再びその事務所を訪問しました。その頃になると担当者も食事が終わっており簡単に部屋に通されたのですが、まずはご挨拶と持参した許可証を見せ、下手なインドネシア語で車庫内を撮影させていただきたいということを説明しました。すると撮影の許可をいただき、我々は日本の車庫での撮影と同様にヘルメットを冠って車庫の奥から撮影が始まりました。

洗浄線には昨年末にジャカルタ入りしたメトロの6112Fと都営の6161Fが留置されていました。都営の6161Fは標準色の青+黄色帯に変更され、「6168」という車両番号が貫通扉に新たに表示されています。


続いて検修庫を覗いてみるとあの猫バスこと6151F4両編成が、こちらも標準色の青+黄色帯に変更されていました。冷房装置の調子の悪いのが直ったのかわかりませんが、今後、この編成が環状線のManggarai~Tanah Abang・AngkeやJakarta Kota~Kampung Bandanの運用に抜擢されるのかもしれません。


さらに奥の方を覗いて見るとかつてCiujungで活躍していた都営の6281Fが、従来の緑+黄色帯からこちらも標準色の青+黄色帯に変更されていました。都営の6000形は東急の8000系・8500系などと同様に青+黄色帯に変更される傾向にあり、今までのように編成ごとに色が異なるようなこともなくなりつつあり私としても寂しいかぎりです。


車庫の奥の方を全て見終わると車庫の真ん中に展開される留置線へと進みました。車庫の一番西側の留置線には以前から8両化によって余剰になったメトロの5000系や東葉の1000系が留置されていたのですが、さらに05系や203系などがあらたに加わり留置されていました。何度も言うようですが、これらの車両の早期の有効活用が期待されるところであり、できるだけ部品取用にならないことを願うばかりです。


留置線は14本×2列が配置され、合計224両が留置できる機能がありますが、日中の時点で見るかぎりスペース的に余裕があるようで、下の写真のように使用されなくなったHolecの車両が数編成留置されています。写真左の編成は東急8007Fであり、右はメトロ6126Fの編成です。


留置線東側には東葉の1000系08Fといまだに緑+黄色帯である都営の6171Fが留置されており、都営6000形のこの色の姿は貴重な姿です。


その他、最近、Baalai Yasa Manggaraiに検査入場した7117Fや05系の04F、JALITAの愛称で活躍する東急の8613Fも見ることができました。
もちろん、先日紹介しました203系マト52や103系12両が、このDipo Depokに留置されていました。


今回、簡単にDipo Depokをご案内しましたが、また、時間がありましたらDipo Bukit Duriもご紹介したいと思います。
また、現在では車庫内での撮影は、どの車庫、施設においても許可証が必要です。

Balai Yasa Manggarai訪問

2012年10月11日 16時42分00秒 | インドネシア
今回のジャカルタ訪問にあたりBalai Yasa Manggaraiにも工場内見学ができましたので簡単に報告します。と言ってもこれから述べることについてはリンクさせていただいているパクアン急行様のJABODETABEK COMUTERS NEWSの中で既にご報告されていますので、私の報告は参考程度に読んでいただければと思います。
先月27日、PT.KAIの方とお会いできたことから、Depok車庫内での撮影許可証を発行していただいたのですが、同時にBalai Yasa Manggaraiへの入場も許可していただきました。28日午前9時に我々日本人3人と地元のKRL-ManiaがManggarai駅で待ち合わせし、Balai Yasa Manggaraiへと徒歩で向かいました。


Balai Yasa ManggaraiはManggarai駅から徒歩で僅か約5分のところに位置しますが、この施設は毎度説明しているようにPT.KAIの方からBalai Yasa Manggaraiへの連絡、もしくは許可証がなければ入場は不可能で、鉄道マニアにとってはベールに包まれた施設でもあります。私たちもこの施設の中にはどのような車両が居るのか興味深く注目しておりましたが、のちほど簡単にご紹介したいと思います。
まずはKRL-Maniaの先導のもとにBalai Yasa Manggaraiの門を潜ります。しばらくして案内係と一緒にある部屋へ案内されました。するといつもお世話になっていますBukit Duri車庫のお偉い方々とこのBalai Yasa Manggaraiの工場長であるDJoko Hardianto氏が現れ、我々も少々緊張しながら自己紹介を行いました。私も10年ちょっととある程度長い期間インドネシア語を勉強しておりますが、やはり今まで真面目に勉強してこなかったせいかインドネシア語で工場長に「次回も103系のデザインを作らせていただきたいのですが、よろしいですか?」と尋ねたものの、私の言葉が適切でなかったのか快諾していただけませんでした。(もう少し真面目にインドネシア語を勉強せねばなりませんね!)

15分少々自己紹介と雑談を交え、その後、皆さん一緒に記念撮影を行ったのち、工場内へと案内されました。工場内の中央部には以前はジャカルタの首都圏で多く見られたHolecの車両が留置されており、前回この工場を訪れた昨年と比べて少なくなったようですが、それでも10両ちょっとのHolec車両が留置されており、いずれはKRDEに改造され、地方に配属されるものと思われます。


続いて修繕庫には2本のEkonomi抵抗制御車が修繕を受けておりましたが、そのうちの1本が下の写真のようなフェイスにチェンジされています。この編成はTc78110+M83109+M83111+Tc78112の4両編成で以前からこの編成で組まれていましたが、車体、車内ともに更新工事が実施され、今までの抵抗制御車のイメージを一新し、今後も数年間は使用するというような気迫が伝わってきます。


車内はご覧のとおり明るく、現在、使用されているEkonomi車両でも、夜間真っ暗な車両もありますが、Commuterと同様に明るい車両も多く見られ、ある程度改善しつつあるようにも感じております。シートは残念ながら従来どおりモケットは採用されずプラスティック製ですが、ドアや窓が開けっ放しで埃っぽいEkonomi車両にとってはむしろプラスティック製のほうが管理がしやすいかもしれません。


一番奥を覗いて見ると青色に変更されたELのBonbonが我々の前に現れ、乗れんとばかりに行ったり来たりを繰り返していました。我々のためにわざわざ動かしてくれたのかわかりませんが、私はその機関車に乗車してみることにしました。


奥には今年5月にジャカルタに到着した6125FがKCJ色で留置されているのですが、その手前の同じレールの上をこのBonbonは再び行ったり来たりを繰り返し、我々を歓迎してくれました。


この機関車の車内に居るとどこかで聞いた覚えのあるコンプレッサの音で、まさしく103系などで使用されているC2000が取り付けられ、モーターや制御機器の音も電車のようでした。


更に南側の修繕庫を覗いて見たのですが、そこには都営6000形の6227Fの先頭改造車が修繕を受けていましたが、そのうちの先頭車が乗用車と衝突したのか痛々しい姿が見られ修復作業が実施されていました。


以上、簡単にご紹介しましたが、次回はDepok車庫の様子を簡単に報告したいと思います。



ジャカルタ203系情報

2012年10月10日 00時00分00秒 | インドネシア
昨日の103系情報に続き、今回は203系の話題をお届けします。
KCJには50両の203系が在籍し、全てKCJカラー化され、Bogor線・中央線・環状線系統とBekasi線・中央線系統の2系統で運行されています。また、マト52の編成については、車両に不具合があり、9月下旬現在Depok車庫に留置されております。

下の写真は左がマト69、右がマト66で、マト66は「Kereta Khusus Wanita」の女性専用車を示す装飾が行われていません。この時点で稼働しているのは5本中4本と思われますが、下の写真のように並びを撮影できる機会も多いかと思われます。


下の写真はマト51です。今回1度だけ203系に乗車できましたが、MT60のモーター音とPT.KAI独特のジョイント音が見事にマッチし、音鉄マニアにとっては何とも言えないほど感動するのではないでしょうか。また、運用に就いている車両に対しては車両番号のモハやサハなどの表示や所属表記の東マトは消されております。


203系の編成は他の形式と同様に8両化され、Tc M M' T T M M' T'cという構成で真ん中のM M' ユニットはDepok車庫に留置されています。所々シートが剥がされていたりする車両もあるようですが、最近のメトロ7000系や6000系、05系と同様に余剰車が部品取りにならず、今後何らかの形で使用されることを願うばかりです。

ジャカルタ103系運用情報

2012年10月09日 00時00分00秒 | インドネシア
本日からマニラからジャカルタの話題へと進みたいと思います。
今回のジャカルタ訪問は前回も少々述べましたように先月26日午後日本から2人の友人がマニラに到着し、PNRに一緒に訪問したのち、その日の夜マニラを発ち深夜ジャカルタに到着しました。ジャカルタでは実質27、28日とまるまる2日間行動できたのですが、やはり2日間では鉄道の発達したジャカルタ首都圏の撮影と情報収集する上では時間が足りず、少々不完全燃焼なところがありますが、それでも私のお気に入りの103系や203系などの撮影等ができましたので、私にとって気になる話題を中心にご報告したいと思います。

まずは私の最もお気に入りの103系からご報告したいと思います。
昨年から時々ご報告しましたように昨年夏から4編成全てが検査に入り、今までの青系の塗装から私が提出した15のデザインの1つJR東海色を採用し、色替が実施されました。また、先頭車は他の形式でも採用しているように女性専用車「Kereta Khusus Wanita」の装飾が103系にも採用されました。

運用状況としてはTc815~の高運非ATC編成はJakarta Kota~Kampung Bandanのフィーダー線に充当されているものの、他のTc359~、Mc105~、Mc153~の編成はDepok車庫に留置され、運用には就いておりませんでした。
Tc815~の編成はJakarta Kota~Kampung Bandanに充当されており、この区間を低速で行ったり来たりを繰り返しているため容易に撮影はできます。


この運用の時刻については以下のとおりです。(Mri=Manggarai、Jak=Jakarta Kota、Kpb=Kampung Bandan)
Mri5:10→Jak5:30 5:40→Kpb5:45 5:55→Jak6:00 6:11→Kpb6:16 6:22→Jak6:27 6:33→Kpb6:38 6:44→Jak6:49 7:11→Kpb7:16 7:26→Jak7:31 7:40→Kpb7:45 7:53→Jak7:58 8:15→Kpb8:20 8:32→Jak8:37 8:45→Kpb8:50 9:00→Jak9:05 9:12→Kpb9:17 9:25→Jak9:30 9:40→Kpb9:45 9:55→Jak10:00 10:10→Kpb10:15 10:25→Jak10:30 10:35→Kpb10:40 10:50→Jak10:55 11:05→Kpb11:10 11:19→Jak11:24 11:33→Kpb11:38 11:45→Jak11:50 12:06→Kpb12:11 12:20→Jak12:25 12:35→Kpb12:40 12:50→Jak12:55 13:03→Kpb13:08 13:15→Jak13:20 13:27→Kpb13:32 13:39→Jak13:44 13:55→Kpb14:00 14:15→Jak14:20 14:27→Kpb14:32 14:40→Jak14:45 14:53→Kpb14:58 15:06→Jak15:11 15:20→Kpb15:25 15:35→Jak15:40 15:50→Kpb15:55 16:05→Jak16:10 16:20→Kpb16:25 16:35→Jak16:40 16:50→Kpb16:55 17:05→Jak17:10 17:25→Kpb17:30 17:38→Jak17:43 17:51→Kpb17:56 18:06→Jak18:11 18:20→Kpb18:25 18:35→Jak18:40 18:50→Kpb18:55 19:05→Jak19:10 19:25→Mri20:11
朝、ManggaraiからJakarta Kotaへの送り込みは中央線経由と推測され、最終のJakarta KotaからManggaraiへは環状西線経由となります。
ですので、編成は毎日逆向きとなります。


Depok車庫には3編成が留置され、Mc153~とMc105~の編成は連結され、8両編成となっています。
運行番号の潰されていないT'c597が先頭に出ており、PT.KAIの新ロゴマークが付されているものの東海色が踏襲され、懐かしい姿が実現されました。


この編成の反対側はMc153であり、PT.KAIのロゴマークが前面帯真ん中に付されておりません。


また、高運ATCのTc359~の編成はMc153~編成と同じ留置線上のDepok駅側に留置され、遠くから見ると低運編成ともに1編成に組成されているように見えるため、広島地区でも一時期見られた12両編成のように見えます。


JR東海の103系は低運のみでしたが、ジャカルタでは高運が在籍するため、幻とも言ってもよい東海色の高運が実現されました。


どの編成かわかりませんが、1編成、制御機器に不具合があるため使用することができないようです。また、日本からの譲渡車が増加しているため、103系の出番は以前に比べると少ないようで、私としても103系の活躍があまり見ることができないことに残念に感じております。