本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

日本語あれこれ3

2011-10-14 14:30:39 | Weblog
* 漢字音訓読みの奇々怪々
 
 ここで脱線します。漢字の音読みや訓読みは複雑ですが、中にはとんでもない数の読み方があります。鳥取県の皆生温泉はご存知でしょう。
 この皆生の「生」の字がなかなかのものです。そこで、こんな戯れ文を作ってみました。もちろん、常用漢字の読みからはずれているものもあります。
 さて「生」の字をいくつ挙げたでしょうか。

「生まれも生い立ちも生粋の東北人。一生この誕生の地に根を生(は)やすつもりが、生き馬の目を抜く都会に生業(なりわい)を求めた。しかし、田舎者には生憎、生計(たつき)は生易しいものではない。川崎市の生田(いくた)に芝生や生垣のある家が建つわけもなく、生命保険もかけない。せめて、皆生(かいけ)温泉で、地元の生一本を飲みながら羽生(はぶ)王位の将棋でも見よう」
 
 漢和辞典を調べると、他にも生絹(すずし)、生飯(さば)、生田目(たばため)がありました。
 もう一つ余談を加えます。「海」という字はア行すべてで読めるという話。海女(あま)、海豚(いるか)、海胆(うに)、海老(えび)、海髪(おご)がそうです。海髪とは寒天の原料のようです。