本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

日本語あれこれ7

2011-10-21 12:01:28 | Weblog
* 日本語の音節 
 確かに日本語は、音読み、訓読みがあって複雑ですが、他方、日本語の音節は非常に少ないのです。
 音節とは発音の最小単位ですよね。日本語の音節は、母音かまたは子音+母音から成っているわけですが、せいぜい130個程度といわれています。正確な数は数え方にいろいろな説があってはっきりしません。

 とにかく、挙げてみましょう。
 清音が44個あります。五十音からヤ行の2音とワ行の4音を引いた数です。
 濁音は18個です。(ぢ、づ)は(じ、ず)と同音ですから除きます。
 半濁音はパ行だけの5個、撥音の(ん)が1個、小文字で表示される(っ)の促音が1個、(きゃ、きゅ、きょ)のように小文字の(ゃ、ゅ、ょ)と一緒に発音する拗音が33個あり、合計102音節になります。

 外来語から取り入れたものがあります。平成3年の内閣告示第2号の「外来語の表記」から拾いますと33個あります。例えばグァテマラのグァ、レモンティのティ、ファクスのファなどですが、ヴァやヴェの場合はバイオリンやベールと表記してもよいとあります。つまり、表記がそうであれば発音としても算入の是非がわかれるところで音節の数がぶれるわけです。

 さらに言えば、鼻濁音もガ行に5個ありますけれど、これをどうするかに賛否があるのです。鼻濁音は濃厚に残っている地域とそうでもない地域があるからでしょう。しかし、1,005の(5)と戦後の(ご)とは明らかに発音が違うので、音節の勘定に入れるべきだと思います。「午後」を皆さんはなんて発音しますかね。