ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『謹んで 御礼 申し上げる次第でございまする』

2020-07-22 06:06:01 | 日記
  『むかし むかし おじいさんと おばあさんが いました
  おばあさんは モモを もってきました
  ももたろうの あかちゃんが うまれました
  オニたいじに いきました・・・・・・』

 ナレーター・ひ孫のUちゃんによる「桃太郎」の、はじまり はじまり。
 ここからは、私・ひい婆、も共演。
   (配役)
    ☆ ナレーター (兼)桃太郎   Uちゃん
    ☆ オニ             ひい婆
 Uちゃん桃太郎は、魔法が使えます。
 ゾウ ライオン ウサギ・・・王子様まで魔法の杖で次々と出してきますので、オニの私は逃
 げ惑うばかり。
 「たすけてくれー」「コワい コワい」
 家中を逃げ回りました。
 そして、とうとう階段の登り口で「逮捕」と相成ったのです。
 逮捕されたオニは、部屋の片隅の室内物干しの下に閉じ込められました。
 「ガチャン ガチャン」と、言いながらオニの私の手首を撫でたのは、どうやら手錠だった模
 様です。
 公演所要時間15分。
 4歳に成りたてのUちゃん、と ひい婆との共演による【ももたろう異聞】公演でした。

 Uちゃんは、幼稚園の帰りに迎えに行ったパパ(私の孫)と一緒に我が家に寄ってくれたので
 す。
 パパは先だって私が買い求めたiPadで、私の疑問等に答えてくれるために寄ってくれたらしい
 のですが、二人で遊んでしまいましたので、申し訳ないことに。
 それにしても、大人なら誰でも知っている桃太郎のストーリーですが、ほんの聞きかじりでし
 か知らないUちゃんの想像による「ももたろう異聞」は、かなり面白いものでした。

 私は幼い頃、夕暮れ刻が嫌いでした。
 周辺が次第に薄暗くなると、何かしら不安で淋しい気持ちにさせられるからです。
 そんな時、父が私を負んぶして、家の周りの路地を歩いてくれました。
 当時は、父親が子供を負んぶして外を歩くなどと言うことは、あまり見られない事でしたが、
 末っ子の私は、「ばっち(末っ子)の馬鹿ぞう」と言われながらも、父に甘えていましたし、
 父も、わがままも受け入れてくれていたのです。
 父は、負んぶしている私のお尻を、ポンポンと手で叩き、調子を取りながら歌ってくれたの
 が「ももたろう」の歌でした。

     『ももたろう』
            作詞:田辺友三郎  作曲:納所弁次郎
     1 ももから生まれた ももたろう
       気は優しくて 力持ち
       鬼ヶ島をば うたんとて
       いさんで家を 出かけたり

     4 くるまに積んだ 宝もの
       犬がひきだす エンヤラヤ
       猿があと押す エンヤラヤ
       きじが綱ひく エンヤラヤ

 負んぶしていた私は、父の歌うリフレーン、「エンヤラヤ」「エンヤラヤ」を共に口ずさんだ
 ものでした。
 あれから、80年も経った今、私は、ひ孫のUちゃんと、桃太郎の芝居をして遊んでいます。
 この公演、傍で見ていた連れ合いは、口には出しませんでしたが、きっと、思ったことでしょ
 う。
 『婆さん、いよいよ 子ども還りしたな』と。

 以上、「ももたろう異聞」公演の報告者は、〈ゴマメのばーば〉でした。
 今まで お付き合い下さり、ブログを読んで下さった皆々様には、

 『謹んで 御礼 申し上げる次第でございまする』
コメント (2)
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