ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

つまり、耐用年限切れ。

2020-07-17 06:15:45 | 日記
  ▲ 〔国内→620人。東京都→286人。いずれも過去最多の新規感染者数。〕
  ▲ 〔各地で降雨量最高を記録〕
 いずれも面白からぬ記録です。

  ☆ 〔藤井聡太七段が渡辺明棋聖に勝ち、3勝1敗で初タイトルとなる棋聖を奪取した。〕
 こちらは、明るく嬉しいニュースでした。
 17歳11か月。
 屋敷伸之九段が1990年に18歳6カ月で棋聖を獲得して樹立した最年少タイトル獲得記録を
 30年ぶりに塗り替えたとのことです。
 将棋のことについいてはよく分からない私ですが、やっぱり嬉しいニュースでした。
 もっと、もっと ガンバレ ガンバレ!とエールを送りたいと思います。

 昨日は、歯の治療で残っていた歯根を除去しました。
 痛みは無くなりましたが口の中には違和感が詰まっていて、面白からぬ状態です。
 そこに来て、目の具合が、いまいちです。
 目薬を差しましたが、チクチク シバシバがとれません。
 使用している家電製品の一つがダメになると、次々と買い替えなければならない状況に陥る
 ように、体の器官も連動するモノなのでしょうか。
 つまり、耐用年限切れ。
 そんなわけで、パソコンは、暫く使わない方が・・・などと、弱気に陥っています。
 弱気になって、ややブルーな気分に陥った時は、晴佐久神父さまの詩集『だいじょうぶだよ』
 を開きたくなるのです。

    『しみじみ教』
                  晴佐久昌英
    しみじみ教の教祖は しみじみしている
    いつでもどこでも しみじみしている
    とってもうれしいことがあると
    「とてもうれしいなあ」と しみじみしている
    たまらなくつらいときがあると
    「たまらなくつらいなあ」と しみじみしている

    しみじみ教の教えは「常にしみじみすべし」これだけ
    朝めざめて新たな一日のはじまりに しみじみ
    夜寝る前に過ぎし一日を思って しみじみ
    春夏秋冬今生かされていることに しみじみ
    重い病を患っても 老いて体が動かなくなっても
    たとえ死の床にあっても「しみじみすべし」それだけ
    ・・・・・・・・中略・・・・・・・・
    しみじみ教には教団も儀礼も戒律もない
    もちろん献金もない(そもそもだれも教祖を知らない)
    でも しみじみ教の教徒になるのは至って簡単
    ひとり しみじみ お茶をすすればいいだけ
    しみじみ教は集会を開かない(そもそもお互いを知らない)
    この空の下のどかに仲間がと 互いにしみじみ想うだけ
    ・・・・・・・・中略・・・・・・・・
    しみじみ教の教祖は今日も しみじみしている
    しみじみ教徒のことを案じて しみじみしている
    きっといろいろつらいであろうなあと しみじみ
    なんとか耐えて生きのびておくれよと しみじみ
    みな くるしいときこそ一層しみじみ道に励んで
    しみじみお茶をのむんだよと しみじみしている
    ・・・・・・・・中略・・・・・・・・
    しみじみ教の教祖は しかし夢見ている
    いつの日か しみじみとこの世の生を終え
    みな共にあの世に生まれ出たあかつきには
    初のしみじみ大祭をしみじみ開いて しみじみ集い
    「いろいろあったけれど いい人生だったねえ」と
    みんなで しみじみしみじみお茶を飲む日を

    しみじみ合掌
         【晴佐久昌英 詩集『だいじょうぶだよ』女子パウロ会刊 より】
コメント
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