
病院へ行く近道の細い農道に四葉のクローバーが沢山見つかりました。
6枚の葉が付いているのもありました。

クローバーについてちょっと本を読んだら面白い物語がありそうで、調べてみました。
クローバーはヨーロッパ原産で
ホワイト・クローバーとも呼ばれます。クローバー類の学名は トリフォリウム(Trifolium)
と言いこれは「三つ葉」という意味です。
日本では「白詰草(シロツメクサ)」と言います。

江戸時代、おらんだの船がガラス製品を持ってきたときに、そのパッキングとして
このシロツメクサを乾燥したものを使ったと云われています。それで
「詰め草」というのだそうです。
この中に混じっていた種子を播いたのが日本に居着いた始まりと云われます。

ヨーロッパ原産でアカツメクサと云うのがあります。世界中に広がっていて
野生化していて、日本でも各地でその群生が見られます。そのアカツメクサに対して
シロツメクサと云います。

クローバー類は蜜原植物としても重要で、特にシロツメクサの
蜜は蜂蜜の中でも高級品扱いされると云います。

他の植物から自分の生活の場を守るために「イソフラボン誘導体」という物質を分泌します。
物質が土の中に浸透すると土壌細菌の作用を受け「フェノールカルボン酸」と生ります。
これが長期間にわたって他の植物の生育を抑制してしまうそうです。
クローバーは勢力を広げながら環境そのものを自分の都合の良いように変えてしまうと云います。

セント・パトリックがクローバーの三葉それぞれの葉に
「信仰」「希望」「愛」という信仰の三位一体にたとえ
そして四枚目の葉を「幸福」と説いたことに由来すると云います。

「四葉のクローバーを枕の下に敷いて寝ると金持ちになる」という俗信があるそうです。

この次ご紹介します。
参考図書:身近な雑草のゆかいな生活(稲垣 栄洋著)・雑草ノオト(柳 宗民著)
花の小さな博物館(上田 恭幸著)・花からの訓(おしえ)(瀧井 康勝著)