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クローバーが面白い(2)

2011-05-22 20:44:30 | 気になる動物・植物
              


クローバーの押し花を作ってみました。
思ったよりきれいに出来たかなと自負しています。
普段押し花はつくりませんが、4月から始まったあさドラの「おひさま」の
始まりに押し花の画像が出てくるのが気に入っています。


ところで、宮沢 賢治の物語「ポラーノの広場」に
ポラーノの広場のうた」として「つめくさの花」をうたった詩がありますので
ご紹介します。美しく楽しい詩です。

ポラーノの広場は、モリーオ市の博物館に勤めたレオーノ・キューストが書き
宮沢 賢治が訳した形をとった長編です。

  山猫博士が歌う

つめくさの花の咲く晩に    ポランの広場の夏まつり
ポランの広場の夏まつり    酒をのままずに水をのむ
そんなやつらがでかけてくると  朝になる
ポランの広場も白ばっくれる


  ファゼーロが歌う

つめくさの花のかおる夜は    ポラン広場の夏まつり
ポラン広場の夏まつり      酒くせのわるい山ねこが
黄色のシャツで出かけていると   ポランの広場に雨がふる
ポランの広場に雨がふる


  ファローゼが歌う

つめくさの花の終わる夜は    ポランの広場の秋まつり
ポランの広場の秋まつり     水をのまずに酒を呑む
そんなやつらが威張っていると   ポランの広場の夜が明けぬ
ポランの広場も朝にならぬ


  ミーロが歌う

つめくさの花のしぼむ夜は    ポランの広場の秋まつり
ポランの広場の秋まつり     酒くせの悪い山ねこは
黄色のシャツで遠くへにげて   ポランの広場は朝になる
ポランの広場は夜が明ける 


歌の掛け合いになっていて戯曲として書かれたといいます。