趣味の小箱

ばあーばの気儘な部屋
 「人生に計画をたててはなりません」ヘッセの手紙残像となる

からすり雑感(4)

2004-11-24 11:44:59 | 気になる動物・植物
  調べてみると、薬用としての使い道が多いのに驚いた
  キカラスウリは見たことが無いが、赤いカラスウリは
  身近に沢山ある。採って部屋で乾燥して、ドライフラワー
  にすると、長く楽しめる。卵の殻より薄そうな果実の皮
  がしっかりした、硬さになり一年くらいは綺麗な色で
  楽しめる。

  セピア色になってからもしっかりした形を保って
  いるのにはビックリする。
  もう一つ、種子の形に興味を持った。
  「結び文」のような形・・・「カラスウリ」が
  玉章(たまずさ)といわれる所以だが、果実の中に
  恋文が入っているなんてステキ!!と思う
                    =おわり=


{以上参考にした図書は次の通りです}
  ポケット図鑑・日本の山野草/監修:岩瀬徹(成美堂出版)
  日本の野草・菅原久夫著(小学館)
  図説花と樹の大事典(柏書房株式会社)
  薬草健康法/日本薬草研究会編  新修 植物図鑑
  (桜井金一著・明窓社書店) ブリタニカ国際大百科事典
  
コメント (4)
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からすうり雑感 3

2004-11-22 14:42:36 | 気になる動物・植物
【キカラスウリ(黄烏瓜】
   
   〔生態〕 北海道から九州までの山や野原に生える
        多年生つる植物である。
        地下に肥厚した長い根を持つ
        「カラスウリ」に似ているが、果実は黄色に熟し
        種子はひらたい。雌雄異株であるのは同じである。
   
   〔花期〕 7~9月
   
   〔特徴〕 〈茎と葉〉:葉はほとんど無毛で光沢がある
   
   〔花は〕 白色の花をつける。花冠は五個に裂ける、
        縁は細かく裂けて糸状になる。
        花は昼頃まで咲いている
   
   〔果実は〕長さ10㎝ほどの広楕円体で黄色に熟し、
        「カラスウリ」より大きい
   
   〔和名の由来〕果実の黄色いカラスウリの意
   
   〔別称/方言〕ウカイ・ウシノシイ/ツタ(青森)・カラステングリ
          カラスナス(新潟)・ウマゴイ(新潟)
   
   〔利用〕 ①秋から初冬に根を掘り出し、日干しにしたものを
          括楼根(かろうこん)といい煎じて、
          解熱・利尿・に用いる。
        ②熟した果実の種子を乾燥させたものは、
         括楼仁(かろうにん)と呼び、煎じて
         咳止め・去痰に用いる。
        ③根から採れるデンプンは、天瓜粉(てんかふん)
         といい、あせもや湿疹につける。
                             
                               ーつづくー 
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からすうり雑感(2)

2004-11-21 12:58:01 | 気になる動物・植物
   広辞苑を引いてみた。何と薬用になる事が書い
  てある。
  聞いた事の無かった秘密、もっと正体を知りたい!

  ウリ科
    日本に自生するウリ科には、五属約十種があり、最も普通に
  見られるのは、カラスウリ属{カラスウリ・キカラスウリ}の二種で
  ある。


 【からすうり<烏瓜>】
   
   生態:本州・四国・九州の山野に生える多年生のつる植物です。
   花期:7~8月 (写真はカラスウリの花です)
   特徴:茎は細長くつる状に伸び、巻きひげで他の木などにからみつく。
       雌雄異株である。
    〔茎と葉〕に白色のあらい毛がある。
    〔花は〕日没後、細いレース糸に囲まれたような白花を開き
        花冠は五個に裂ける。
    〔果実は〕球形または楕円体で秋に赤く熟す。
         九月ごろには、緑の葉に隠れて緑色の果実が見られる。
         果実には、白い縦縞模様があり、猪の子供の「うり坊」
         のような可愛いものである。
    〔種子の形が面白い〕打出の小づちによく似ているとも、カマキリの
         頭の形に似ているともいわれる。
         色は黒くてつやがある。
    〔和名の由来〕①熟すとカラスが好んで食べるウリの意
             ②カカリシャウリ(掛赭瓜)の意
             ③唐朱瓜(からしゅうり)の意で、唐から輸入された
              朱赤色で卵形の朱の原鉱に類似しているため。
    〔別称/方言〕タマズサ(玉章)・ムスビショウ・グドウジン・キツネノマクラ
    〔利用〕①塊根はキカラスウリ(黄烏瓜)の代用として天瓜粉
         (てんかふん)の材料とする。
          天瓜粉(天花粉)はキカラスウリの根から採った白色の澱
          粉あせもに撒布し、また化粧用として、または煎剤として鎮
          咳、解熱、利尿に用いる
        ②漢方では、根は土瓜根(どかこん)・王瓜根(おうかこん)と
          いい、去痰、鎮咳に用いる。赤く熟れた実はつぶしてひび、
          しもやけ、あかぎれ、また野外レジャーの応急処置や
          やけどに用いる。

コメント (2)
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からすうり(烏瓜)雑感  (1)

2004-11-20 16:00:08 | 気になる動物・植物
 子供の頃から見慣れている「からすうり」・・・・十一月になると、なぜか恋しくなる。
  
 葉も茎も素枯れて熟れるからす瓜淋しきときこそ恋いて手に採る
                                 田所 厚子
 からす瓜の朱(あけ)きはまりて木に縋(すが)る山の親しき季節となりぬ
                                 大畠 房恵
 からす瓜の紅あひよる空間もひしひしと寒しわが歳ゆかむ
                                 山田 あき


 それにしても、「からすうり」について知識としての感心を持った事がなかった。
真赤に色付いた「からすうり」はいかにも食欲をそそりそうだ、鳥が啄ばむのだろうか?
鳥の好みに合うのだろうか?
生っているつるは枯れてしまっているのに、「からすうり」は長く赤い色を保ち続ける・・・

 色付き始めた頃は艶があり、手に持っても重みがあるが、晩秋からの霜に当りながら
水分が抜け、果肉が薄くなって紙風船のように一部が凹むようになる。
「からすうり」は、一体何物なのがろうか?
何も知らないで眺めていただけの「からすうり」に対して疑問が湧いた!
それから、正体を探ろうと作業が始まった。・・・・{続く}
コメント (1)
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