Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

「ガラピコぷ~」とジェンダー論(嘘)

2016-05-14 | たまにはTVも見る
Eテレ幼児番組を見続けている私が、「おかあさんといっしょ」で
4月から「ポコポッテイト」に代わりスタートした着ぐるみ劇
「ガラピコぷ~」にブログ内でこれまで言及していないのは
何故かと疑問に感じた方もいるかもしれません(いねーよ)。
それは4月にテレビの調子が悪くてあまり見られなかったからです
(正確にはPCに入ってるテレビ視聴ソフトの調子)。
5月に入って調子が戻ってきて見られるようになってきました。
もし駅伝シーズンにテレビ見られなかったら発狂しちゃうYO!

ということでまともに見られるようになってきたのが最近なので
Wikipediaで情報を補完しつつ分析ツッコミ等々行います。

キャラクターデザインですが、オープニングアニメを見る限り
「3次元より2次元向きなのかな」という印象。アニメの方が可愛い。
無難で一般受けするのは「ポコポッテイト」の方でしょうね、というか
「ポコポッテイト」は「モノランモノラン」の反省から意図的に無難に
していると思われるので…。「キャラが可愛くない!」という貴方、
「モノランモノラン」のこと忘れてるでしょ!記憶外に葬ってるでしょ!
アレに比べたらよっぽど大人しいから!(主に色使いが)

舞台はやはり歴代の「閉鎖的空間」を踏襲し、架空の「しずく星」。
「にこにこぷん」ではかしの木おじさんという物知り長老がいましたが、
今作のホシノキはキャラではなく、代わりにプッチマーゴという
モモンガが住んでいます。「物知り長老」系キャラは、「ポコポッテイト」の
ゾウガメや「ぐ~チョコランタン」のガタラットなど着ぐるみ劇で多く
見られますが、プッチマーゴは(大人ですが)長老というほど年を取っては
いないように見えます。私が見た回(少ないですが)では、知恵や知識を
教える役というよりチョロミーに仕事させたり説教したりしている役という
印象で、「ポコポッテイト」でいうとゾウガメの長老様よりも実はムテ吉の
おばあちゃん(あるいはその真似をしている時のララパ)に近い感じが。
チョロミーにとっては遊びたい時はウザい存在に思えることもありそうな。
ナレーターもプッチマーゴですが、子供向け番組にしては口調が落ち着いて
いるので、全体的に明るさが足りなく感じるかな?と思います。
今回主要キャラがチョロミーしか明るくないので余計そう感じるかも…。
(サブキャラだと関西弁の容貌が胡散臭い商人タコも明るいけど)

「配達業務キャラ」も着ぐるみ劇ではおなじみ。
「にこにこぷん」「ドレミファ・どーなっつ!」ではカモメ、前作
「ポコポッテイト」ではアオアシカツオドリと代々鳥類が郵便配達を行って
きています。今回もアヒルと鳥類ですが、勤務先は「グースー急便」と
いうことで、郵便局ではなさそうです。公共放送が郵便ばかりプッシュ
してるとヤ○○運輸あたりから抗議がくるのかしらん(笑)。
むしろ鳥+民間配達業といえばペリ○ン便を連想するけど。
しかし声担当見ると強い向かい風受けそうで配送業務に向いてるのかどうか…。
あとスキッパーって検索すると「ホテル代踏み倒して逃げる人」って出ますが…。

さてサブキャラが先になりましたが主要キャラはといいますと、
ハリケーンウサギの女の子のチョロミー、大人しいオオカミの男の子ムームー、
しずく星に不時着してデータが飛んだロボットのガラピコの3人です。
「ポコポッテイト」のムテ吉のオカリナ?の時も思ったけど、キャラに
ペンダント付けさせるの好きですねえ。特撮ヒーローものの変身アイテム
みたいに、おもちゃ売って儲けよう的な意図はないと思うけど(笑)。

ロボットが主要キャラになるのは初めてとのことですが、「ブンブンたいむ」の
ごじゃえもんは動物だったんですかね。ゼンマイ付いてるらしいけど。
ただ、「人の気持ちが分からない」キャラは初めてでしょうね(胸のパネルに
割れたハートの絵が表示されてるのはそういう意味なのかな。失恋じゃないYO!)。
昭和の幼児番組にはまず出てこない、現代ならではのキャラに感じます。
「空気読むのが苦手な子もいるけど仲良くしようね」というメッセージ?
「ポコポッテイト」のムテ吉や「ぐ~チョコランタン」のスプーみたいに
歌コーナーに1人で出てくると実質1人主役制なのかなって判断しますが、
タイトルに入ってるガラピコが1人主役ってわけではなさそうです。

歴代人形劇では、女の子キャラといえば「典型的女の子キャラ」が多かったです。
前作の「ポコポッテイト」ではミーニャはファッションモデルを目指し、
マーモットのトッチョは化粧好き。まさか「どうせ女なんか皆おしゃれにしか
興味ないだろ」っておっさんが作ってるのか?と思いきや作者は女性でした。
そろそろ典型的女の子キャラに飽きてきたな…って時にチョロミー登場。
チョロミーは女の子ですが、歴代でいえばじゃじゃまるやムテ吉の流れを汲む
「やんちゃで雑なキャラ」です。ここへ来て女の子のやんちゃキャラ来ました。
やればできるじゃんか!典型的女の子キャラじゃない女の子作れるじゃんか!

ムームーはそんなに珍しさはないんですがね。大まかに言えばぽろりや
メーコブの「弱虫キャラ」系譜なので。ただ、彼らみたいに家が名門である
ことや、やんちゃキャラより勉強ができることなどを鼻に掛けてはいません。
弱虫キャラから自慢を引いて天然を足した、ってところでしょうか。

Wikipediaによると、男の子らしさ、女の子らしさに囚われなくてもいいという
メッセージを投げかけているようです。幼稚園頃の子供って特に囚われやすい
年代だと思うので、男の子らしい男の子キャラや女の子らしい女の子キャラの
方が最初の受けはいいかもしれませんが、このメッセージが子供達に届くか
どうか。もし「女の子が女の子らしくない」今作を見た世代が、「女の子が
女の子らしかった」前作を見ていた世代に比べて囚われない子が多ければ、
それは「ガラピコぷ~」の影響だと言えるのかもしれません。

私はほとんど見てないので知らないのですが、歴代でいうとチョロミーと
ムームーのキャラ設定は「どれみふぁ・どーなっつ!」のみど・ふぁど姉弟に
近いのかな?あれも姉の方がが元気で弟の方が大人しいらしい。
前作が「にこにこぷん」的なやんちゃ男子+可愛さを追求するが怪力の女子+
弱虫男子という設定で、「にこにこぷん」を見てきた親世代を狙ってるような
感じだったので、今度は「どれみふぁ・どーなっつ!」世代狙いとか?
てことは「どれみふぁ」世代ももう親かい!たぶん20代半ばあたりだと
「どれみふぁ」世代だし。私も年を取ったわけだ(笑)。

そういえば番組エンディングの「あしたてんきにな~れ!」ですが
着ぐるみ劇が変わったのに変わらなかったですね!
「モノランモノラン」→「ポコポッテイト」で変わらなかった時に
このブログで打ち切りだったからだなんて推理してましたが、
今回打ち切りではなさそうなのに変えず。もう着ぐるみ劇の交代と
エンディングテーマの交代は関係なくなっちゃったのかな。
エンディングが唯一残る「モノランモノラン」の遺産となったか…。
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